特別試験の全貌〜綾小路side〜
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ぞ。……まさか、途中で諦めてリタイアしたのか?)
その事に思い至った俺は、カードキーを回収して今度は教師用施設に向かった。
〜道中、森の途中にて〜
「……」
「……はぁ……はぁ」
教師用施設に向かう道中で、倒れている堀北を発見した。
(伊吹を見つけられずに体調の限界を迎え、リタイアするべく教師用施設に向かったが途中で倒れたか)
ため息を1つ吐き、倒れている堀北を抱えて教師用施設へと歩き始めた。
……沢田、これでチェックメイトだ。
?? 6日目午後。教師用施設 ??
「……ん? 綾小路か。堀北を抱えてどうしたんだ?」
「……堀北のリタイアをお願いします」
「分かった。堀北はそこに寝かせろ」
茶柱先生に言われて、救護室のような簡易ベッドに堀北を寝かせる。
堀北を寝かせた俺は、茶柱先生に再度話しかけた。
「茶柱先生」
「なんだ? まだ何か用か?」
「はい。リーダーの変更をするので新しいカードキーを下さい」
そう言いながら俺は堀北の名が記載されているカードキーを先生に差し出した。
「ほう……」
茶柱先生はカードーキーを受け取ると、カードキーをスポットと同じ様な機械に通し始めた。
(これで俺の勝ちだな……)
??そう確信した次の瞬間。茶柱先生にカードキーを返されてしまった。
「……ダメだ」
「……は?」
「堀北のリタイアは認めるが、カードキーの再発行は認められない」
「……意味がわかりません」
(カードキーを提出しているのに、新しいカードキーをもらえないとはどういう事だ?)
俺のその疑問は、茶柱先生によってすぐに解消された。
「このカードキーは、今はもうカードキーではない」
「……はい?」
「簡単に言えば、カードキーとしての機能を失っているんだよ」
それはおかしい。
「このカードキーは今も堀北の名前を表示しています。それに起動中のランプも点灯していますよね。一体何の機能が失われていると?」
「……カードキーにおいて一番重要な機能だよ」
そう言って、茶柱先生は俺の前にスポットと同じ様な機械を置いてそこにカードキーを通した。
しかし……何も反応をしない。
「……まさか」
「そうだ。このカードキーはス・ポ・ッ・ト・を・専・有・
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