特別試験の全貌〜綾小路side〜
[4/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
クラスにもCクラスの奴が1人混じっているという事。
つまり、龍園の狙っているのはBとDクラスのリーダー。Aクラスのリーダーは知る必要がない、もしくはすでに知っているかのどっちかだ。
現時点で、俺が把握しているのはAクラスのリーダーだけ。
だが、Bクラスとは協力関係を取り付けたから実質残った敵はCクラスのみ。
そこで俺はCクラスだけに目標を絞る事にした。
3日目、体調不良の堀北をリタイアさせてリーダーを変える作戦を考えついた。
後は沢田に勝つ方法を考えないといけない。沢田も同じ結論に辿り着くのは間違い無いはずだ。
だとすれば、沢田に勝つ為には沢田よりも早く作戦を遂行しつつ、沢田の行動を封じる事が大切だ。
沢田の足止め方法はすぐに思いついた。
クラスメイトの誰かを危険な目に合わせれば、沢田の性格上放っておくことなどできないはず。
そして、肝心の足止め方法を考える為に俺は森の中を隅々と調べ始めた。その結果森の最深部にある崖を見つけた。
崖下には小さい砂浜。そして崖壁には浅瀬に生息する貝がくっついている。
その事から分かるのは、ここは干潮になると砂浜が現れるが満潮になると完全に海に沈むという事。
そして位置的に、砂浜に落ちたとすれば抜け出す為には崖を登るか反対方向の浜辺に泳いでいくしか無い。
これはいい足止めになると思った。
干潮の時に誰かを砂浜に落とし、それを沢田に告げれば確実に沢田は助けに向かうだろう。
しかし、崖の深さはだいたい15mもある。普通に落とせば確実に死んでしまう。
(……死なれてしまうのは困るな)
崖から離れて森の中を歩きながら、どうやって安全に砂浜に人間を下ろすか。その方法を考えていた。
そしてその時。俺は潜伏している龍園に出会ったんだ……
?? 特別試験3日目。午後、森の最深部 ??
「……龍園」
「……ちっ。さすがにうろつきすぎたか」
俺に気づいた龍園は、舌打ちをすると潜んでいた茂みから出てきた。
そして俺に近づきながら拳を鳴らしている。
「……おい腰巾着。俺の姿を見られたからには、リタイアするしか道はないぜ?」
「……殴る気か?」
「ああ、痛い思いをしたく無いなら早めに気絶した方がいいぞ」
どうやら龍園は俺を気絶させてリタイアさせるつもりのようだ。
俺はこの状況を回避しつつ、龍園を上手く使う方法を思いついた。
「待て龍園。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ