特別試験の全貌〜綾小路side〜
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のなら、お前がDクラスを押し上げないといけないぞ? お前がここにいたいのならな」
「……考えときますよ」
そう言って、今度こそ俺は歌劇場を後にした……
?? 客船、デッキ ??
歌劇場を後にした俺は、少し風に当たる為に客船のデッキへとやってきた。
(ここにいたいならAクラスを目指せ、か…… ん?)
さっきのやり取りについて考えていると、デッキの手すりの所に誰かが立っている事に気がついた。
「……沢田」
「……綾小路君」
そう、そこにいたのは沢田だった。
沢田は、俺に気がつくとこちらに近寄ってきた。
「……俺を探してたのか?」
「うん。勝負の決着をつけようと思って」
「そうか」
俺達はデッキの上の階にあるテラスに移動し、向かい合って席に座った。
沢田を見据えながら、俺は自分のやった事を話し始めた。
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?? 特別試験、綾小路視点 ??
初日、後にAクラスの拠点になる洞窟で葛城と戸塚を見た。
その時、Aクラスのリーダーは戸塚だと確信した。
今回の無人島試験は『攻めと守りの試験』。
試験を構成する2つの部分。それはポイントを節約し、1週間クラスメイト全員で乗り切れるかどうかを測る守りの部分と、他クラスのリーダーをいかに把握するか。それを測られる攻めの部分。
守りの部分では、各クラスそこまでの差は生まれない。勝つ為には攻めの部分が重要だ。
Cクラスの龍園もそれを分かっていたんだろう。
他クラスにやる気なしと判断させて、裏では虎視淡々と勝利に向けて動いている。
俺が最初に動いたのは2日目の朝。
伊吹がスパイであると睨んだ俺は奴のナップザックを調べた。
そこでデジカメを見つけて、これでカードキーを撮影するつもりなんだと思った。
で、龍園に見せるだけなら写真を撮る必要はない。つまり写真を残す必要があると言う事だ。
写真が必要な理由は分からないが、念のために水をかけてデジカメは壊しておく事にした。
なぜ写真を残すのか。その理由を知る為に、俺は他クラスの偵察に出る沢田達について行く事にした。
姉妹校の獄寺に監視されてる感じもあったし、沢田の動きを見ておきたいのも理由の一つだ。
そして、その偵察で分かったのは龍園は無線機を持っていると言う事と、B
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