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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
特別試験の全貌〜綾小路side〜
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事で変わったようだな」

「……は?」

 

 俺が変わった? 特に変わった事はないが……

 

「入学時点でのお前なら、あの男の考え方が正解とは言わなかったはずだ」

「!」

「……あの場所を離れたのは、お前の父親が導く生き方とは別の生き方を選んでみたかったからだろう?」

「……面白い発想ですね」

 

 否定する俺を余所に、茶柱先生は淡々と話し続ける。

 

「この学校に入学したお前は、Dクラスで沢田綱吉という男に出会った。その男は、お前の生きてきた世界からは考えられない考え方をする男だ。沢田は常に誰かの事を思い、誰かのために自分を犠牲にできる。そんな沢田を隣で見てきたお前はこう思ったんだろう。『なんでこいつはこんな面倒なやり方を選ぶんだ?』とな」

「……」

「だが、それと同時に知りたくなったんじゃないか? 勝つ為なら何でも出来る自分と、勝ちたいけど誰かに被害が及ぶのは許せない沢田。互いが別のやり方で同じゴールに向かっている時、2人の周りで何が起きるのか。だから勝負を挑んだんだ」

 

 ……この先生、意外に生徒のことをよく見てるんだな。

 だが、詮索されるのはごめんだ。

 

 俺は無言で席を立ち上がり、歌劇場の外に向かった。

 離れて行く俺に、茶柱先生が声をかけてきた。俺も思わず立ち止まってしまう。

 

「……綾小路。これから先、お前はどうするんだ?」

 

 その質問に、俺は肩を竦めて答える。

 

「……さぁ。とりあえず勝負には負けたので、沢田のサポートには戻りますよ」

「そうか……」

「……じゃあ、俺は部屋に戻りますよ」

 

 今度こそ出て行こうとすると、またも呼び止められてしまった。

 

「……待て、もう一つ言っておきたい事がある」

「……なんですか?」

 

 俺が聞き返すと、茶柱先生は少しだけ悲しそうな顔になった。

 

「……沢田もな。あいつなりに重たいものを抱えているんだよ」

「……沢田が?」

「ああ。それなのにあんなに笑顔で生きていけるんだ。私は心の底から、沢田の事をすごいと思うよ」

「……随分と沢田に肩入れしているんですね」

「ふっ、そうかもな」

 

 苦笑しながら肯定する茶柱先生だが、落ち着くと真剣な顔で俺を見つめてきた。

 

「ただ……だからこそお前には沢田が、沢田にはお前の力が必要だと思っている」

「……先生は、俺達が力を合わせる事を望んでいるんですか?」

「そうだな。そうなって欲しいと願っている」

「……無理だと思いますけどね」

「……だが、沢田と協力しない
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