?? 特別試験終了後、浜辺 ??
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クラスが得たリーダーの情報はAクラスにも渡る事になってしまう。
そうなれば、DクラスはAとCにリーダーを当てられて100ポイント失う事になる。
しかし、逆に考えればリーダーをごまかす事ができればCとA両方に50ポイントを失わせる事ができるわけだ。
そして3日目の午後。浜辺でBクラスの一ノ瀬さんと神崎君と会った事で、もう一つ重要な情報を得た。
それは、Aクラスのリーダーが戸塚弥彦君だと言う事。
なぜ分かるのかといえば……実は初日、俺と綾小路君は今のAクラスの拠点である洞窟から葛城君と同じくAクラスの弥彦という男子が出てくるのを目撃している。しかもその時に葛城君がカードキーを持っているのを確認した。
しかし、一ノ瀬さん達が言うには葛城君は保守的らしい。
保守的な葛城君が、自分がリーダーだと教える様な行動をする可能性は低い。
でも、スポットを占有するのはリーダーでないと無理。
これらをふまえて、Aクラスのリーダーはその場にいた戸塚弥彦君で間違いないと思ったんだ。
これまでに集めた情報を総合して、俺は勝つ為の作戦を思いついた。
それで、その前準備で堀北さんに声を掛けて俺の作戦に協力する様にお願いしたんだ。
〜 特別試験3日目、午後。Dクラス拠点 〜
拠点に帰ってきた俺は、焚火の近くに座っている堀北さんに声をかけた。
「堀北さん、少しいい?」
「! ……沢田君。ええ、かまわないわ」
堀北さんの許可をもらい、堀北さんの近くに腰掛ける。
「……実は、Dクラスを勝たせる為の方法が見つかったんだ」
「! ……本当?」
堀北さんは驚いた表情になり、周りをキョロキョロしてから小声で返してきた。
「うん。あのね、他クラスに間違ったリーダー情報を流すんだよ」
「え、そんな事できるの?」
「うん、伊吹さんやBクラスの金田君だけど、あれはきっとスパイだと思うんだ」
「……私もそう考えていたわ」
「でしょ? で、伊吹さんはDクラスのリーダーを知りたがっているはずだ。だから、堀北さんがリーダーだってそれとなく知られる様にしよう」
「……でも、それでどうやってリーダーを勘違いさせるの?」
「簡単だよ、伊吹さんがDクラスのリーダー情報を持ち帰ってからリーダーを変えちゃえばいい」
俺の作戦を聞いた堀北さんは、少し顔をしかめてしまった。
「……なるほどね。沢田君の考えた方法、確かに有効かもしれない。でも、その為には私がリタイアしないとい
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