特別試験、ラスト4日間。
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けなのですが……」
そう言って、獄寺君は彼が聞いた会話の内容を語り始めた。
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『……いいだろう、お前の提案に乗ってやるよ』
『……そうか、作戦決行は6日目の午後だ。詳しい場所は……』
『お前達が伊吹を見つけた場所があんだろ。そこの木の根本に無線機が埋まってる。それを使って連絡してこい』
『……わかった。じゃあな』
『……待てよ』
綾小路が龍園から離れようとした時。龍園はさらに続けた。
『……お前、意外にえげつねぇ事を考えるんだなぁ?』
『……沢田なら必ず助け出すさ。俺はあいつの事を信用してるんだよ。友達だからな』
『はっ、息を吐く様に嘘を吐くんだな。普通の奴はお友達相手にそんな事しねぇよ』
『……そうかもな』
そう言い終えると、2人はバラバラの方向に去って行った……
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「……以上が俺の聞いた全てです」
「……6日目の昼に、綾小路君はなんらかの作戦を決行する。その時に邪魔をされないように俺に誰かを助けさせて時間稼ぎするつもりか……」
「ええ。しかし、その作戦内容が分かりません。どうします? 10代目」
「……」
俺は考え込んだ。
(綾小路君と龍園君の作戦、それは俺に誰かを助けさせてその間に何か行動を起こす事。作戦内容がこれ以上分からない以上、未然に防ぐのは難しいか? あと、龍園君がレオナルドとカルメンを探しているのも気になるし……)
色々な事が気になってしまうけど、全てに事前に対応するのは難しいかもしれない。
Dクラスを勝たせる事は、作戦通りに行けばクリアは間違いない。
龍園君の目的を知るのは……彼女達の力を借りればできるんじゃないだろうか。
一番難しいのは、綾小路君の作戦への対策かな?
……やっぱり、綾小路君がどんな事をしてきても俺が勝てる様に準備しておくのが、最大の攻撃で防御になるんじゃないかな。
「どんな作戦で来ようと、すでにこっちの勝ちが確定していればいいと思う。そうすれぱ何があっても冷静に対処できるだろうし」
俺がそう言うと、レオナルドがニヤリと笑いながら聞いてきた。
「ほほう……その言い方は、すでに勝つ為の作戦は出来上がっていると考えてもいいのかな? ボス」
「うん。できたよ」
作戦ができたと言う俺の発言を聞いて全員がざわつき出す。
「さすがボスですね」
「ふふふ……聡明なボスですから当然ですわ」
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