特別試験、ラスト4日間。
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。
そんな彼女が、この試験に入ってから全然いつもの様に機敏に動けていないように感じていたのだ。
実際食糧調達などにもほとんど参加せず、動かなくていい仕事ばかりを請け負っていた。
(……堀北さんの体調不良、綾小路君も気付いているはずだよな。だとしたら、もし俺と同じ作戦に綾小路君が辿り着いているとしたら……)
「……よしっ!」
ある事を思いついた俺は、起き上がって男子テントから出る事にした。
そしてテントから出てすぐ、焚き火の近くに座っている堀北さんに近づいた。
「……」
(……堀北さん、リーダーとしての責任感で無理してるんだろうなぁ)
堀北さんの心配をしつつ後ろから声を掛けた。
「……堀北さん、今いいかな?」
「! 沢田君。……ええ、かまわないわよ」
「ありがとう」
許可が出たので、俺は堀北さんの隣に座った。
「……どうかしたの?」
「うん……実はさ」
小声で話す為に堀北さんに少し近づき、そのまま話始める。
〜数分後〜
「……わかったわ。あなたの考えに乗らせてもらう」
「ありがとう。じゃあカードキーは後でクロームにこっそり渡しておいて」
「ええ」
堀北さんと離れた俺は、池君達と川に魚を獲りにいく事にした。
その後は特に何事も無く過ごし、やがて夜になった。
?? 特別試験4日目、深夜2時。森のどこか ??
今日も森のとある場所に集まった俺とOtto talenti のメンバー達。
様式美の挨拶を済ませ、さっそく会合に入る。
「……グスン」
「wwww」
今日は噛んでしまったカルメン。はっきり落ち込んでいるのがわかる。
アルロは声にならない声で爆笑している。
「じゃあ会合を始めようか」
『はい』
会合が始まると、落ち込むカルメンも爆笑しているアルロも真剣な表情に戻る。
今日も今日とて切り替えの早い人達である。
「ドナートとアルロ。契約書の発見ご苦労様」
「ありがとうございます、ボス」
「えへへ〜、あたし頑張ったよ!」
恐縮するドナートに素直に喜ぶアルロ。
タイプは全然違うけど、どちらも素晴らしい仕事人である事に間違いない。
「ビアンカもご苦労様。ばっちり葛城君を呼び出してくれて助かったよ」
「ふふふ、このくらい簡単ですわ、ボス」
「山本、食糧の運搬
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