特別試験、2日目。
[9/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
こそできるアプローチだ。
(情報が揃って作戦を立案する時は、それを念頭において考えないといけないな)
歩きながら1人で考えこんでいたら、いつの間にかAクラスの拠点に到着したようだ。
?? Aクラス、拠点。 洞窟入り口 ??
「……ここがAクラスの拠点ね」
「ああ。やっぱり初日に見た場所だったな、沢田」
「うん。あ、入り口に立ってるの、その時の2人じゃない?
「! ……だな。葛城と弥彦とか言う奴らか」
洞窟の入り口で、葛城君と弥彦君が何やら会話をしている。
「……行きましょう」
堀北さんに続いて、全員で洞窟の入り口に向かって歩いていく。
「! なんだお前らは!」
まぁ当然、入る前に止められてしまった。
「洞窟の中を見てみたいだけよ」
「だめだ、ここはAクラスの占有スポットだぞ!」
「見るだけよ、それくらいならルール違反ではないでしょう?」
「ちっ、葛城さん。こいつしつこいですよ!」
一歩も引かない堀北さんに、弥彦君が葛城君に助けを求める。
「ふん、入りたければ入ればいい。ただ……」
「……!」
葛城君が口を開くと、森の方から木の棒を持った男子生徒が何人か出てきた。
「各クラス、1か所のスポットを占有し、それを最終日まで守り通す、その暗黙の了解を破るのならば……戦争になるぞ」
「……他クラスに対する暴力行為はルール違反よ」
「心配ない。教師陣が見回りをしていないのは確認済みだ。明確な証拠がなければ俺達がやったという証明にはならん」
獄寺君が拳をポキポキとならし始めたので、俺は手で制した。
「……わかったわ。ここは引くしかないようね」
「それがいい。お互いに無駄な争いは避けるべきだからな」
結局、俺達はAクラスの拠点を調べる事はできず、拠点に帰る事になってしまった……
?? Dクラス、拠点。夕方 ??
拠点に戻る頃には、もう夕方になっていた。
夕飯を食べながら、また獄寺君とクロームと小声で話をする。
「……ボス、伊吹はずっと拠点にいたよ」
「そっか……獄寺君、ビアンカから連絡はあった?」
「はい、今日の会話に出てきた人物なら、いつでも模倣可能だそうです」
「わかった。……あ、Cクラスはそろそろリタイアする時間だよね。レオナルドとカルメンに連絡を取りたいな」
「分かりました。なんと伝えるんですか?」
「……Otto tale
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ