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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
特別試験、2日目。
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が口を開いた。

 

「全く、これから5日間どう過ごすつもりなのかしら」

「……龍園は、最初から1週間をこの島で過ごす気がないんだ」

『!』

 

 綾小路君の言葉に、全員が驚いて綾小路君の顔を見た。

 当の綾小路君は淡々と話を進めていく。

 

「元々300ポイントで1週間豪遊することはできない。だけど、2日間なら最高に楽しいバカンスが送れるはずだ」

「……問題はその後よ。残りの5日間をどうするのかって話なのよ?」

「簡単だ。高円寺と同じ様に、仮病でリタイアすればいいんだ」

『!』

「船に戻ればあと5日間、豪華客船で楽しいバカンスを送れるだろう?」

「……そういう事ね。本当に最初からこの試験を放棄していたなんて」

「この試験において、1週間の過ごし方は自由だからな。龍園の考え方も正解の一つなんだろう」

 

 淡々と語る綾小路君だが、その全てが昨日カルメンから聞いた話と一致している。

 一度Cクラスの様子を見ただけでその結論を導き出せるなんて……綾小路君はやっぱり頭がいいんだ。

 

 俺が仲間や超直感の力で導きだす答えを、綾小路君は1人でも導き出せるのか?

 薄々感じてはいたけど、綾小路君はきっとすごい高い能力を持っているんだ。

 

 でも、目立ちたくはないから表舞台には立たない。

 そんな彼にとって、自分から動こうとする俺はありがたい存在だったのかもしれない。

 

 そして試験の初日、この試験での勝負を挑まれた時に綾小路君はこう言っていた……

 

『俺はこの試験で確かめたい。俺とお前、どちらのやり方が良い結果を生み出すのかをな』

 

『俺は前から疑問だったんだよ。お前の他人の事を第一に考えて行動する所がな。目的を果たしたいのなら、自分の事を第一に考えるべきだ』

 

『俺は、お前の考え方が理解できないんだよ。いや、理解したくないのかもな』

 

 この言葉から考えるに、きっと今までの全ての問題において、綾小路君は俺の考えた解決策を俺より先に思いついていたんじゃないだろうか。

 

 そして導きたい結果は同じなのに、そこに至るまでに俺が選んだ過程が自分が選ぶものと真逆だったんじゃないか?

 

 だから俺の考え方を理解できないし、理解したくもないんじゃないだろうか。

 

 ……そうなってくると、俺がこの試験で勝つ為の作戦を立てたとしても、いずれ綾小路君も同じ作戦を思いつく可能性が高い。

 

 Dクラスを勝たせた上で、綾小路君にも勝つ為には、もっと別のアプローチが必要になる。

 それも、綾小路君では実行できない。俺だから
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