特別試験、2日目。
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て、もくもくと煙を上げながら行われているバーベキュー大会だった。
「……信じられないわね」
「……そうだな」
「……」
「……」
Cクラスの様子に驚いていると、Cクラスの男子が声をかけてきた。
「あ、あの。龍園さんがお呼びです……」
「! そう」
「……行くのか?」
「ええ。呼ばれているんだし、この光景の真意を確かめたいもの」
その男子に案内されて向かった先で、1人の男子がビーチチェアに座っていた。
横には小さなテーブルもあり、焼かれた肉や野菜、飲み物が置かれている。
そして、その男子の座っているチェアの肘掛けには無線機が置かれていた。
(須藤君を煽ってたヤツらの1人だな。こいつが龍園君か)
俺達に気づいたのか、龍園君が口を開く。
「……こそこそ嗅ぎまわってるのはお前だったか。俺に何か用か?」
威圧的な龍園君に対し堀北さんは毅然とした態度で返した。
「随分と羽振りが良いわね。相当豪遊しているようだけど」
「見ての通りだ。俺達は夏のバカンスって奴を楽しんでるのさ」
「……それがどういうことだかわかっているの? ルールそのものを理解していないんじゃないかと思ったわ……」
龍園君は堀北さんの嫌味を気にせずに返答する。
「ルールなら理解しているさ。その上でこの選択をしているんだよ」
「……無能なリーダーだと、クラスメイト達は苦労するわね」
「はっ、苦労? うちのクラスの奴らを見てみろよ、全員バカンスを満喫しているだろ?」
「全員? あなたの横の3人は全然満喫してない様だけれど?」
そう言って、堀北さんは龍園君の横で待機している3人を指さした。
その3人とは、石崎君・小宮君・近藤君のことだ。
須藤君に冤罪を着せようとした張本人達だな。
「こいつらは、こないだ勝手な行動を取ったからなぁ。罰として2学期が始まるまで俺の召使いをさせてんだよ」
そう言うと、龍園君は堀北さんを睨んだ。
「……こいつらは、お前のせいでこんな目に遭ってるってわけだな」
「……自業自得よ」
罪悪感を煽ろうとしたのか、龍園君がそんな事を言ってきたが堀北さんは華麗にスルーした。
「ねぇ、こんなに豪遊して、ポイントは残っているの?」
「あ? 残っているわけねぇだろ」
「え? もしかして……すでに300ポイント使い切ったというの?」
「そうだ。……それがどうかしたか?」
「信じられない
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ