特別試験、2日目。
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約する。Dクラスもそんな感じ?」
「ええ。概ね同じね。Dクラスは統率が取れてないから、Bクラスの様にこんな和気藹々とはしてないわ」
自虐発言をする堀北さん。そういえば、須藤君の事件の時に「BクラスはDクラスの上位互換ね」って言ってたっけ?
「私達は仲良しだからね〜。あ、でもDクラスとはクラスぐるみで仲良くしたいかな?」
「! ええ。私は今回も協力関係になりたいと思っているわ」
「うんうん♪ お互いにリーダー指名はしないって事にしようね!」
簡単に協力しあう事が約束された。一ノ瀬さんも堀北さんと同じ事を考えていたのだろう。
2人の会話を聞いていると、俺の斜め後ろに山本が立っている事に気づく。
「……(ちょい、ちょい)」
「!」
俺は皆には見えないように、指を曲げて山本に合図を送る。
「……あ、ツナと獄寺じゃん?」
「あ! 山本ぉ!」
「……あ? なんだ山本かよ」
さすがは山本。俺の合図を理解して、俺と獄寺君が堀北さんと綾小路君から離れるチャンスを作ってくれた。
2人が一ノ瀬さんと話している間に、俺には山本と獄寺君に伝えておきたい事があった。
(獄寺君、今からビアンカに通信を繋いで。で、偵察が終わるまでずっと繋ぎっぱなしにしておいて)
(わかりました!)
(山本、ビアンカに獄寺君からの通信を切らないように伝えて)
(わかったぜ)
(で、聞こえてくる人の声や喋り方の癖をなんとか覚えてほしいとも伝えてくれ)
(! わかった。すぐに伝えとく)
山本は俺の指示を受けて、すぐに動いてくれた。それを見て俺達も2人の元に戻る。
ちょうど話の区切りがついていたようだ。
「じゃあ、他のクラスの拠点を探しましょう」
「……昨日、俺と沢田はAクラスの拠点であろう場所は見つけた。だから先にCクラスを探したいな」
綾小路君のその発言を聞いて、一ノ瀬さんが会話に加わってきた。
「あ、Cクラスなら上陸した浜辺にいるよ」
「! そう、ありがとう一ノ瀬さん」
「ううん! じゃあまたね♪」
そう言いながら、一ノ瀬さんはBクラスの女子達のいる方へと歩いて行った。
一ノ瀬さんを見送った後、俺達はCクラスのいる浜辺へと向かった。
?? 浜辺、Cクラス拠点? ??
浜辺について真っ先に目に飛び込んできたのは、ビーチパラソルやビーチチェア。水上スキーにビーチバレーを楽しむCクラスの生徒。そし
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