特別試験、2日目。
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んの誘いを受けて、綾小路君も一緒に行く事になった。
綾小路君が動いたのを見て、獄寺君が慌てて駆け寄ってくる。
「じ、10代目! どこかに行くんすか!? 俺も一緒に行きたいです!」
「……2人とも、獄寺君も一緒でいいかな?」
「私はかまわないわ」
「……俺もだ」
綾小路君の見張りを頼んであるから、獄寺君もついてくる事にしたのだろう。
なんとなく怪しんでいるような気もするが、綾小路君も獄寺君の同行を許してくれてよかった。
「……でも、他クラスの拠点なんて分かるの?」
堀北さんの最もな質問。俺は昨晩に拠点の場所を聞き出してあるので、適当にさまようフリをして2人をそこまで連れて行こうと思っていた。
……が、俺が答える前に綾小路君が口を開いた。
「Bクラスなら、この近くにある井戸が設置されたスポットを拠点にしているらしいぞ」
「!」
「……情報集取が早いのね」
「昨日の夕方、焚き火用の予備の木材を探しに出てたろ? その時にBクラスの神崎と会ったんだ。その時にお互いの拠点の場所を教え合った」
綾小路君のその発言に、堀北さんが顔をしかめる。
「なっ……不用意にこちらの拠点を教えたの?」
「……距離的にも近いし、いずれバレる。それなら情報を開示して、Bクラスとの友好関係を守った方がいいと思ったんだ。それに、Bクラスとは協力しあえるかもしれない」
「……そうね。リーダー指名の際に、お互いに指名はしないって事にできたら大きなアドバンテージになるわ」
堀北さんが納得した事で、俺達4人はBクラスの拠点へと向かった。
?? 井戸のスポット、Bクラス拠点 ??
Bクラスの拠点はDクラスとほとんど同じ感じだった。テントやトイレ、シャワーなんかを追加で購入し、果物や魚を釣ってポイントを節約している様に見える。
大きな違いといえば、全体的に楽しそうにしている所だろうか。
「あ、沢田君と堀北さんと綾小路君!あ、あともう1人は姉妹校の人だよね」
俺達がBクラス拠点に近づくと、一之瀬さんが声をかけてきた。
「うん、獄寺君って言うんだ」
「獄寺君かぁ……山本君と同じで日本人なんだね!」
「……おお」
フレンドリーな一ノ瀬さんにも威圧的な態度の獄寺君。
なんか出会った頃の山本との関係を思い出すなぁ……
「今日は他クラスの偵察に来てるの。Bクラスは堅実な方法を取っているのね」
「うん! 必要なものだけ買って、節約できるところは節
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