特別試験、2日目。
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には勝つつもりなんだろう。
「わかった。次は今日の進捗の確認だ。まずはドナートとアルロ。無線機の通信傍受は出来る様になった?」
「ええ。ついでに腕時計から無線機に通信するもできる様になりましたよ」
「おお。すごいね、ドナート」
ドナートに賛辞を送ると、アルロがぴょんぴょん跳ねてアピールをしてくる。
「ボス、ボス! 私も頑張ったんだよ!?」
「ああ、うん。ありがとうね、アルロ。助かったよ」
「えへへ〜♪」
褒めてあげると、アルロは嬉しそうに照れた。
「次にビアンカ。Aクラスの葛城君と、Cクラスの龍園君の声の模倣はできるんだよね?」
「もちろんですわ、ボス」
俺の質問にビアンカは笑顔で頷いた。
あの短い時間でそんな事ができるなんて、すごい才能だよなぁ。
「よし、じゃあ明日の行動だけど……ビアンカ」
「はい」
「明日、早い時間にドナートと接触して。そしてカスタムした腕時計を使って、Aクラスの葛城君に龍園君の声で通信をかけてほしい」
「分かりましたわ。どんな内容がよろしいでしょうか?」
「Aクラスの拠点から少し距離のある森のどこかに呼び出してほしいんだ。少し問題が起きたとか理由をつけてね」
龍園君が無線機を持っているのは確認した。きっと葛城君と龍園君は無線機でやりとりをしているはずだ。
だから、無線機に通信が来ても不審には思わないだろう。
「承知しました」
「よろしくね。そして、ドナートとアルロ。2人には嘘の呼び出しで葛城君がいなくなったら、葛城君のナップザックを調べて、初日に葛城君が持っていたという紙を見つけだしてもらいたい。で、その内容を獄寺君に報告してほしいんだ」
「了解です、ボス」
「わかった!」
ドナートは紳士的に、アルロは元気よく引き受けてくれた。
「レオナルドはどこか高い所から島を見渡して、龍園君の潜伏先を見つけてほしい。できる?」
「もちろんですよ、ボス。私の視力ならば、遠目から見てもその人物が誰かは把握できますから」
「さすがだねぇ。よろしく」
レオナルドは今日も自信満々の様だ。
「カルメン、君はAクラスの拠点に潜入する方法を考えてほしい」
「……洞窟に潜入ですか?」
「うん。入り口からでもどこからでもいいから、Aクラスの人達に気づかれずに洞窟に入り込む方法を見つけてほしいんだ」
「……御意。ボスの御心のままに」
どうやらカルメンは、指示を受ける時には忍びモードに入るらしい。
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