]世、Otto talenti を集める。
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くアルロ。
「……一枚の紙か」
「ボス、もう一つおかしな点があります」
「え?」
ドナートはまだ何か報告する事があるようだ。
俺は彼に話の続きを促す。
「おかしな点って?」
「はい。先程も言ったように、Aクラスは洞窟内で快適に暮らせる拠点を作り上げたのですが、Aクラスが初日に使ったポイントは0なのです」
「は? 0!?」
「はい、0です」
「いやいや、ポイントなしでどうやって快適な拠点を作るんだよ?」
「それが……」
ドナートは口を濁しながらCクラスの2人を見た。
「葛城が帰還後に、他のクラスの男子生徒何名かが、備品を運び入れに洞窟を訪れたのです」
「他クラスの男子が備品を!? ……どのクラス?」
「Aクラスの男子が、『Cクラスの奴ら』って話をしているのを聞きました。なのでCクラスだと思われます」
「そっか……」
ポイントを使ってないのに備品を持っているAクラス。
反対にポイントを全部使い切ったCクラス。
考えてみたら、そう簡単に300ポイントを使い切れるか?
1クラスで豪遊するにしても、3日くらいは持つんじゃないかな。
でも、もしポイントで他クラスの備品を買っていたとしたら……
1日で使い切ってもおかしくないんじゃないか?
つまり、AクラスはCクラスのポイントで備品を揃えたんだ。
……見返りはなんだ?
いくらリタイアするからって、無償でポイントを他クラスの為に使うかな?
いや、使わないだろう。
全てを使ってバカンスを満喫した方がいいに決まってるよ。
きっとCクラス、いや龍園君にも旨味があるんだ。
それを見つければ、CクラスとAクラスの考えている事が分かるはずだ。
「……」
「……10代目?」
俺は思考しながらOtto talenti のメンバーを見回す。
(これまでに手に入れた情報と、Otto talenti の特徴を踏まえると……!)
俺は1つの作戦を思いつき、レオナルドに話しかけた。
「レオナルド、Cクラスも無線機って買ってた?」
「ん? ああ、3台買っていましたよ」
「そっか……じゃあアルロ!」
「はいっ!」
「この試験で使える無線機ってどういうタイプ?」
「無線機ごとに割り振られたチャンネルに合わせると、そのチャンネルの相手と通話できるタイプだね、あ、でも通信傍受できないように少しカスタムしてあるみたい」
「そっ
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