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んわ。どうぞ呼び捨てでお呼びください」

 

 ビアンカさん……ビアンカのその言葉に全員が頷いた。

 獄寺君だけ回数が多いのが気になるけど仕方ない、言われた通り呼び捨てで呼ぶ事にしよう。

 

「分かったよ。あ、獄寺君は今まで通りね?」

「なぜっ!?」

「……特別待遇……だから?」

「なっ! ……それならば仕方ないですね!」

 

 なんとかごまかす事に成功した。

 

 俺の中では獄寺君を呼び捨てにするのには抵抗感がある。

 

 なんでだろう? 

 いつか呼び捨て、もしくは名前で呼んであげられる日が来るんだろうか。

 

 

「……うううう〜」

 

 まだ顔を赤くして恥ずかしがっているカルメン。

 俺はゆっくりと近づいて、彼女の肩に手を置いた。

 

「! ……ボ、ボス?」

「カルメン、自分の好きなように振る舞っていいよ。俺は特に気にしないから、自分の好きな自分でいればいいよ」

「! は、はいっ! ボス!」

 

 カルメンは目を輝かせて立ち上がった。

 どうやら立ち直ったらしい。

 

「コホン……もう一度やり直します」

 

 そう言うと、カルメンは再び跪くとこからスタートし始めた。

 

「同じく第八席、カルメン・セグレート。ボス、私は貴方の影。貴方の命令を迅速に誰にも悟られずに実行する忍びの者。どうぞよろしくお願いします……」

(……そっちの自分が好きなんかい!)

 

 今度は噛まずにセリフを言い切ったカルメン。

 満足げな顔の彼女を見ながら心の中で突っ込んでいると、アルロが耳打ちしてきた。

 

(カルメンはジャッポーネのニンジャが大好きなの! それで漫画とかアニメで見た忍びの者にあこがれてるんだけど、身体能力以外は基本ポンコツだから暖かく見守ってあげて?)

(わ、わかったよ……)

 

 なんやかんやあったけど、これで全員と話すことができた。

 次はこの集まりの本題に入ろう。

 

「おほん! じゃあそろそろ本題に入ろうか」

 

 俺がそう言うと、全員が真剣な表情に切り替わった。

 

(切替はやいなぁ〜)

 

「じゃあ、各クラスの動向を報告してくれる?」

 

 俺の質問に最初に答えるのはドナートだ。

 

「はい。Aクラスは洞窟を拠点として決め、今日1日で生活するスペースを作り上げました」

「そっか……Bクラスは?」

 

 続いて、山本が答えてくれる。

 

「Bクラスは山の中にある井戸が設置されたスポットを拠点と
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