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…」

「! そ、それは忘れて下さい!」

 

 獄寺君が恥ずかしそうにしている中、クロームが何かを考える素振りをみせ、そのまま話に加わってきた。

 

「……私、ボスの頬にキスしたよね」

『!?』

「ちょ! クローム!?」

「おお! 確かにそうだったよなぁ〜」

「もう、山本まで思い出さなくていいよ!」

 

 暴走する獄寺君と山本、そして女子2名を宥め、最後の1人に目を向ける。

 最後の1人は、小柄で青い髪の女の子だ。

 

 ……なんだろう。なんか独特の雰囲気があるな。

 

「同じく第八席、カルメン・セグレート。ボス、私は貴方の影。貴方の命令を迅速に誰にも悟られずに実行するモニョ……あっ、噛んじゃった///」

『……』

 

 全員の視線がカルメンさんに集中する。それに伴い彼女の顔も真っ赤になっていく。

 

 あ、あれだよね? 噛んだのが恥ずかしいんだよね?

 なんかすごい重厚な雰囲気になってるし、それに合わせようとして失敗しちゃったのかな?

 

「……」

「あ、あの。カルメンさん?」

「! は、はいぃ!?」

「そ、そんなにかしこまらなくていいんだよ?」

「! ふみゅうぅぅぅ/// 」

 

 余計な一言だったのか、カルメンさんは湯気が出そうなほどに、更に顔を赤くした。

 

 その様子を見て、アルロさんが爆笑する。

 

「あっはっは! カルメン、無理して背伸びするからだよぉ〜」

「……アルロ、声が大きい。誰かに聞かれたいの?」

 

 大声で笑うアルロさんにクロームが注意する。しかし、アルロさんは心配無用と言いたげに言い返した。

 

「クローム様が幻術かけてるんだから、気付かれもしないし声も聞かれる事はないじゃないですか〜」

 

 ……なんでアルロさんはクロームの事を様を付けて呼ぶんだろう。

 

 そんな事を考えていたら、ドナート君が声をかけて来た。

 

「ボスの守護者は次世代のボンゴレ幹部です。なので様を付けて呼ぶ者がほとんどなのですよ」

「! そういうことか」

 

 クロームは骸の代理だけど、守護者と同等の存在だもんな。

 

 ドナート君の話に納得していると、ビアンカさんがため息まじりに口を開いた。

 

「はぁ……全く気にしてない者もいますけどね」

「〜♪」

 

 そう言いながら、ドヤ顔しながら髪を整えているレオナルド君を睨んだ。

 

(なんか高円寺君みたいな人だな)

 

「ボス、ボスが私達に敬称をつける必要はありませ
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