特別試験、開始!
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あるのだろうか。
でも、綾小路君は本気のようだ。止めようとしても無駄だろう。
「……俺が勝ったらどうなるの?」
「今まで通り、お前のサポートをしてやる」
「……君が勝ったら?」
「……そうだな。逆にお前に俺のサポートをしてもらおうか」
俺のやり方より自分のやり方が優れているなら、自分のやり方でAクラスを目指すってことか。
(この間はAクラスに興味はないって言ってたのに、一体どんな心境の変化があったんだろう)
「……わかったよ」
「……よし」
俺が頷いて見せると、綾小路君は1人でズンズンと森の中を進んで行ってしまった……
残された俺と佐倉さん。
佐倉さんは心配そうに俺の顔を見つめている。
「……さ、沢田君? 大丈夫?」
「……うん、大丈夫だよ。俺達も拠点に戻ろうか」
「……うん」
そして、俺達も拠点に向かって歩き出した……
?? 1日目夕方、拠点 ??
俺と佐倉さんが戻ると、すでに拠点には購入した備品が運び込まれていた。
男子で組み立てをする事になったので、俺はその作業に参加した。
作業中、綾小路君は普通に話しかけて来たので、クラスメイトとしての会話はしてくれるようだ。
組み立て作業終了後、綾小路君は佐倉さんと山内君、そしてクロームと共に焚き火に使う予備の木材を取りに向かった。
その間、俺は池君と共に焚き火に火を灯す事になった。
池君はアウトドア経験者らしく、サバイバルで使える知識を豊富に持っていて、焚き火のやり方や、川の水の綺麗さの判断や木の実の見分け方などを知っているから、今回の試験では大活躍している。
焚き火の火が安定しだした頃、綾小路君達が戻って来た。
なぜか、Cクラスの伊吹さんを連れて……
そして、それと同時に須藤君の怒号が響き渡った。
「ふざけんなよ!? 高円寺ぃぃぃっ!」
?? Dクラス拠点にて須藤の怒号が響き渡る中、高円寺は客船の錨に掴まっていた。
「ふふ、月が綺麗だ……」
そうこぼした後、高円寺は錨を伝って客船に登ろうとする。
が、一旦動きを止めて島の方へ視線を向ける。
「ふっ……」
高円寺の視線は、Dクラスの拠点がある川のスポットの周辺に向けられている。
「……これまでの学校での活躍。そして今日の身のこなし。確かに頑張っている
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ