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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
特別試験、開始!
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あるのだろうか。

 でも、綾小路君は本気のようだ。止めようとしても無駄だろう。

 

「……俺が勝ったらどうなるの?」

「今まで通り、お前のサポートをしてやる」

「……君が勝ったら?」

「……そうだな。逆にお前に俺のサポートをしてもらおうか」

 

 俺のやり方より自分のやり方が優れているなら、自分のやり方でAクラスを目指すってことか。

 

(この間はAクラスに興味はないって言ってたのに、一体どんな心境の変化があったんだろう)

 

「……わかったよ」

「……よし」

 

 俺が頷いて見せると、綾小路君は1人でズンズンと森の中を進んで行ってしまった……

 

 残された俺と佐倉さん。

 佐倉さんは心配そうに俺の顔を見つめている。

 

「……さ、沢田君? 大丈夫?」

「……うん、大丈夫だよ。俺達も拠点に戻ろうか」

「……うん」

 

 そして、俺達も拠点に向かって歩き出した……

 

 

 ?? 1日目夕方、拠点 ??

 

 俺と佐倉さんが戻ると、すでに拠点には購入した備品が運び込まれていた。

 

 男子で組み立てをする事になったので、俺はその作業に参加した。

 

 作業中、綾小路君は普通に話しかけて来たので、クラスメイトとしての会話はしてくれるようだ。

 

 組み立て作業終了後、綾小路君は佐倉さんと山内君、そしてクロームと共に焚き火に使う予備の木材を取りに向かった。

 

 その間、俺は池君と共に焚き火に火を灯す事になった。

 

 池君はアウトドア経験者らしく、サバイバルで使える知識を豊富に持っていて、焚き火のやり方や、川の水の綺麗さの判断や木の実の見分け方などを知っているから、今回の試験では大活躍している。

 

 焚き火の火が安定しだした頃、綾小路君達が戻って来た。

 なぜか、Cクラスの伊吹さんを連れて……

 

 そして、それと同時に須藤君の怒号が響き渡った。

 

「ふざけんなよ!? 高円寺ぃぃぃっ!」

 

 

 

 

 ?? Dクラス拠点にて須藤の怒号が響き渡る中、高円寺は客船の錨に掴まっていた。

 

「ふふ、月が綺麗だ……」

 

 そうこぼした後、高円寺は錨を伝って客船に登ろうとする。

 が、一旦動きを止めて島の方へ視線を向ける。

 

「ふっ……」

 

 高円寺の視線は、Dクラスの拠点がある川のスポットの周辺に向けられている。

 

「……これまでの学校での活躍。そして今日の身のこなし。確かに頑張っている
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