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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
特別試験、開始!
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まだ。

 

 どうしようかと考えていると、綾小路君は俯いたままゆっくりと口を開いた。

 

「……沢田」

「! どうしたの?」

「お前、この試験にどういう姿勢で望む?」

「え? ……終了時点のポイントを、4クラスの中でトップにするつもりだけど……」

「……そうか」

 

 そう言うと、綾小路君は顔を上げて俺の顔を見た。

 俺を見る綾小路君の表情は、どことなくいつもと違う気がした。

 

 綾小路君は一歩前に出ると、さらに続けた。

 

「……沢田。今回の特別試験、俺はお前のサポートをしない事にする」

「え!? ど、どうして?」

「えっ? えっ?」

 

 突然の綾小路君の宣言に、俺も佐倉さんも戸惑うことしかできない。

 

「……心配するな、Dクラスを勝たせたいのは俺も同じだからな」

「……なら、どうして? 目的は同じなのに……」

「……俺のワガママだ」

「ワガママ?」

「ああ、俺はこの試験で確かめたい。俺とお前、どちらのやり方が良い結果を生み出すのかをな」

「……どういう意味?」

「俺は前から疑問だったんだよ。お前の他人の事を第一に考えて行動する所がな。目的を果たしたいのなら、自分の事を第一に考えるべきだ」

「……急に何を言い出すんだよ」

 

 理解できなくてそう聞き返すと、綾小路君の目の色が消えた。そして、今まで見た事ないくらいに冷たい表情になった。

 

「……俺は、お前の考え方が理解できないんだよ。いや、理解したくないのかもな」

「! な、なんで? これまでは俺のサポートをしてくれてたじゃないか!」

「……それはお前のやり方に興味があったからだ。DクラスをAクラスにするって無茶な目標を掲げてるくせに、友達とかクラスメイトとかを一番大事にしているお前のやり方がな」

 

 冷たい表情で、俺の事を否定しようとする綾小路君。

 ……どうして、急にそんな事を言い始めたんだろう。

 

「そんな……綾小路君は、俺の考え方に反対だったの……?」

「……分からん。それもこの試験で確かめたいんだよ」

「……」

 

 悲しい気持ちでいっぱいになり、しばらく無言になってしまう。

 そんな俺を無視して、綾小路君は話を続けた。

 

「勝敗の決め方は簡単だ。Dクラスがトップになれた要因を作った方の勝ちだ」

「……要因?」

「そうだ。結果発表後、お互いにどんな仕掛けを施したのかを教え合う。それでどちらの仕掛けがDクラスのポイント獲得に貢献しているのかを決めるんだ」

 

 勝負? そんな勝負に意味なんて
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