特別試験、開始!
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ーって関係ないよなぁ。
(……なんでだろう。なんか引っかかるんだよなぁ)
心の中にあるひっかかかりについて考え込んでいると、Aクラスの2人はどこかに去って行った……
「……一応、本当にスポットがあるか調べておくか」
「そうだね。佐倉さん、行こうか。……佐倉さん?」
茂みから立ち上がって、佐倉さんに声をかけると、佐倉さんからの返事がなかった。
どうしたのかと佐倉さんの方を見て見ると、顔を真っ赤にして動けなくなっていた!
「ふみゅぅぅ……」
「佐倉さん!? どうしたの!? 具合悪いの!?」
体調不良になってしまったのかと心配していると、綾小路君が俺の肩に手を置いた。
「沢田、まずは手を離してやれ。それが原因だ」
「えっ、手? ……あ」
綾小路君に言われ、自分の手を見て見ると俺の右手と佐倉さんの右手が繋がれたままだった。
(あ、佐倉さんを引っ張った後、そのまま手を離さなかったんだ……)
慌てて手を離して、佐倉さんに謝る。
「ご、ごめん佐倉さん! あの2人を見るのに夢中で!」
「ぜ、全然大丈夫だよ? ……少し恥ずかしかっただけだから」
「そ、そう? 本当ごめんね」
顔はまだ赤かったけど、具合が悪いわけではなさそうなのでもう一度謝った。
少し佐倉さんを落ち着かせる時間を取って、俺達は洞窟内に入った。
洞窟内には何かの機械が設置されている。
その機械にはディスプレイが付いていて、そこに『Aクラス占有スポット』と表示されている。
「……やっぱり占有してたみたいだな」
「うん。と、いうことは、俺達がここにいるのはまずいよね」
「そうだな。早いとこ出るか」
Aクラスの占有を確認した俺達は、そさくさと洞窟から出た。
「……これからどうする? 別の道に行って食糧を探す?」
「いや、一度拠点に戻って平田に報告した方がいいんじゃないか?」
「……わ、私もその方がいいと思う」
「そうだね。じゃあ拠点に戻ろうか」
俺達は、来た道を戻って拠点に帰ることにした。
洞窟に出るまではほぼ一本道だったから、迷うことはないだろう。
その道中、急に綾小路君が足を止めて俯いた……
「……」
「綾小路君? どうしたの?」
「具合でも悪くなったんですか?」
「……」
佐倉さんと2人で話しかけるも、綾小路君は無言のま
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