特別試験、開始!
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ま、拠点の登録と備品の申請出してきたよ」
「ありがとう。備品は取りに行かないといけないんだよね?」
「うん。数が多いから何人かで取りに来いって」
「そっか、僕達は食糧調達に出ようとしてたんだけど、そういう事なら備品を受け取るグループと食糧調達のグループに別れようか」
平田君の提案で、備品の運搬と食糧調達で別れる事になった。
運搬チームは男子でジャンケンをして決める事になり、その結果、俺・綾小路君・高円寺君が食糧調達チーム。残りの男子が運搬チームに決まった。
獄寺君が不服そうにしてたけど、他の男子と交流するのも大事だと言って我慢させた。
運搬チームが出発した後、食糧調達チームでグループ分けを行ない、俺は綾小路君、佐倉さん、高円寺君と同じグループに決まった。
「……じゃあ、行くか」
「うん、行こうか」
「は、はいっ」
「はっはっは! 美しい自然と戯れる美しい私! なんと美しい組み合わせなんだろうか!」
『……』
1人テンションが違う高円寺君を先頭に、俺達は食糧となる物を探しに森に入って行った。
〜 1日目、昼。森の中 〜
「はっはっはっは!」
森に入ってすぐ、高円寺君は木に上った。
一体何をする気だ? なんて思ってたら、高円寺君は木の幹と幹をまるでターザンの様に渡り始めたのだ。それも、普通に地面を走ってる俺達よりも速く。
「……高円寺、あいつ本当に人間か?」
「……きっと新人類だよ」
「はぁ、はぁ。……あはは……2人共、何言ってるの?」
高円寺君とはぐれない様に、彼のスピードに合わせてこっちも森の中を走っている。
俺と綾小路君はそこまでバテてはいないが、佐倉さんは息も絶え絶えの状態だ。
(……さすがに止めた方がいいよな)
俺は高円寺君にペースを遅くする様に頼む事にした。
「高円寺君! もう少しペースを落としてくれない? はぐれると危ないし!」
俺の声が聞こえたのか、高円寺君は木の幹に止まった。
そして、全く疲れていなさそうな様子でこちらに振り向いた。
「心配ない。この程度の森なら迷う心配はないさ。日が沈むまでに森を抜けることが可能だからねぇ」
「え? なんで分かるの?」
「ははは! それくらい自分で考えたまえ、シーチキンボーイ」
「シ、シーチキンボーイ!?」
「……ツナだからだな」
「あはは……」
高円寺君に変なあだ名を付けられて愕然としていると、高円寺君は
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