]世、新たな試練にぶつかる。
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いてあるから、後で確認するように。……そして、ここから先はお前達の考えで行動していかなければならない。後、さっきも言ったが私は教師用施設で待機している。拠点を決めたらそこに報告に来い。あと……」
茶柱先生は一枚のカードを取り出し、平田君に渡した。
「それがスポット占有に使うキーカードだ。リーダーを登録する場合は、カードの裏面にリーダーとなる者の腕時計を当てろ。それでリーダーがカードに登録される。ちなみに、登録するとカードの前面にリーダーの名前が表示されるから、他クラスに見られないように注意するんだな」
茶柱先生はそう言うと、他の先生達と森の奥へと進んでいった。
生徒だけになった俺達Dクラスは、まずは支給された物品を確認することになった。
「……クラス毎にテントを2つ。懐中電灯を2つ。マッチを1箱。簡易トイレ1つ。日焼け止め、歯ブラシ、タオル等のアメニティが入れられたナップザックを各自1つずつ。特例として女子の場合に限り、日焼け止めと生理用品は無制限で支給する。必要がある場合はクラス担任に申告すること……」
平田君がマニュアルを見ながら物品を確認していく。
その様子を見ていると、近くにいた綾小路君が話しかけてきた。
「……すごい最低限の支給品だな」
「……うん。というか、30人以上いるクラスでテント2つっていうのは、元々無理がない?」
「……ああ。ポイントを使わざるを得ない状況になるのは間違いなさそうだ」
俺と綾小路君の会話に、堀北さんも加わってきた。
「……簡易トイレって言うのも厳しいわね。我慢できない女子が必ず出てくるわ」
「あ〜それもそうか。……ていうか簡易トイレって何?」
俺の素朴な疑問には、獄寺君が答えてくれた。
「ダンボールで組み立て式の便座にビニールを入れて、その中に吸水ポリマーシートという汚物を固めるものを入れて用を足すんです。ビニールに吸水ポリマーを重ねる。これを繰り返すことで1枚のビニールで5回前後使用可能と言われています」
「へぇ……って、それは女子的には嫌だろうなぁ……クロームも嫌でしょ?」
クロームに話を振ってみると、クロームは大丈夫だと首を横に振った。
「……簡易トイレの設置用に、ワンタッチテントも支給されてる。……私はこれくらい我慢できるよ、ボス」
「本当? クロームってやっぱり我慢強いんだね」
「……でも、我慢できない子もいるみたい」
クロームは、軽井沢さんを中心とした発言権の高い女子グループを指さした。
それを目で追ってみると、確かに簡易ト
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