Dクラス、平穏が戻る?
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「ふふ……お前を現行犯で捕まえるつもりだったんだ。まさかあそこまで証拠になる発言をしてくれるとは思わなかったがな」
「ぐっ!」
倉庫に入ってからの自分の発言……今からいかがわしい事をしようとしてる様にしか思えないものばかりだ。
完全に男の手の平で踊らされてたということか!
「さぁ、警察のみなさん。あの男を現行犯逮捕して下さいっ!」
「……く、くそおおおおっ!」
倉庫に入って来た警官により、僕の腕に手錠が掛けられる。
(くそ! 僕が捕まったら雫ちゃんに会いに行けないじゃないか……でも、初犯だし、未遂だからすぐに出れるだろう。そうだ。出所したら雫ちゃんとどこかに掛けおちしよう! あんな男と同じ学校に雫ちゃんを通わせてはおけない!)
僕が出所してからの事に思いを馳せていると、警察の中にいた刑事らしき人物が、ビデオカメラに入っていたSDカードを男から受け取っていた。
「このデータを調べれば、奴が何度か雫という名前を口にする。その雫はこの学校の生徒だ。そして奴は雫に対してネットストーキングをしている。その事も調べて罪に問うてくれ」
「わかった。その件もしっかり調べよう」
「なっ!?」
なんてことだ! 僕をストーカーとしても捕まえる気なのか!?
僕らは愛し合ってる恋人同士なんだ! 決してストーカーなんかじゃない!
そう警察に弁明しようとした瞬間。男が別の事について話始めた。
「あともう1つ。奴の職場である倉庫の裏にある家電量販店。そこのサービスカウンターに設置された展示機を調べてくれ。奴は展示機を本物のカメラにすり替えていて、録画モードで女性客の胸元を盗撮しているはずだ」
「はああっ!?」
思わず暴れながら叫び声を上げてしまう。
誰にもバレていないはずの秘密が、なんでこの男が知っているんだ!?
「佐倉のカメラを修理に出した時。お前はあの展示機の位置を調整していたからな。あの位置だと依頼書を書くときに、ちょうど胸元がアップになるはずだ。きっとカメラを仕掛けてると思ったよ。それに、俺が触ろうとしたらお前は激怒していたからな」
「っ! あの時か……」
確かにあの時、男に展示機を触られそうになって慌てて隠したはず……
その行動で怪しまれたって事か!
「……すぐに確認しよう。おい、誰かその展示機を押収してこい」
「はっ! わかりました!」
「や、やめろぉぉっ!」
手錠をかけた警察官を振り切り、カメラを押収に向かった警察官を止めようと暴れようとした。でも、俺の力で
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