Dクラス、平穏が戻る?
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ま、いいか! 明日の朝イチに戻しにくれば!)
些細な問題は気にせずに、僕は建物の裏にある貸し倉庫へと向かった。
?? 貸し倉庫にて ??
一番手前の貸し倉庫にやってくると、南京錠は外されていて誰でも開けられる状態になっていた。
(ふふふ……雫ちゃん。今行くヨォ!)
貸し倉庫の重厚な扉を開き、中に入る。
照明は小さい電球が1つ真ん中から垂れ下がっているくらいだ。
なので薄暗いのだが、入った時から奥の方に布を被った誰かがいる事には気付いていた。
その人物は頭まですっぽりと布で隠れていて、微かに震えているようだ。
(布まで準備しているなんて……これは彼女もやる気ってことだなぁ、ぐふふ。震えてるし、緊張してるんだねぇ)
僕はゆっくりと近づきながら雫ちゃんに声を掛けた。
「し、雫ちゃん……DMありがとう。ぼ、僕、ずっとこんな日が来るのを待っていたんだ! う、運命の相手である君を、が、画面越しじゃなく実際に愛せるこの日を」
「……」
雫ちゃんは何も言ってこない。言葉より行動で愛を示してほしいってことかな?
「ぐ、グフフ……もう、雫ちゃんはせっかちだなぁ。あ、焦らなくてもこれから2人だけの愛の時間を朝まで過ごせるっていうのに」
僕は後ろから布ごと雫ちゃんを抱きしめた。
そして、両手を彼女の前面へと向かわせる。
「い、いいよね? き、君も待ちきれないんだろう? さ、触るからね」
そう言ってから、ついに彼女の胸を揉んだ! ……しかし。
(……あ、あれ?)
雫ちゃんの胸は筋肉で固く、脂肪が全く感じれなかった。
これではまるで男の胸じゃないか!
「! ま、まさか!」
慌てて雫ちゃんから離れて、雫ちゃんの被っている布を引っ張り上げた。
するとそこには……男がいた。
しかも。この前雫ちゃんとの時間を邪魔したあの男だった!
……でも、どことなく雰囲気が違う気もする……
「き、貴様っ! なんでここにいる! 雫ちゃんをどこにやった!?」
「……そんな奴はここにはいないぞ?」
「嘘つけ! お前がどこかに監禁したんだろう!」
「そんな訳ないだろ。今朝お前にDMを送ったのは俺だからな」
そう言うと、男はスマホを操作して画面を見せて来た。
表示されていたのは、確かに僕に送られてきたアカウントのDMだった……
「くそっ! 騙した
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