暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
Dクラス、平穏が戻る?
[6/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
女の投稿には必ず愛のコメントを付けるようになった。

 返事はこなかったけど、他のファン共に自分達の関係を気づかれたくないからだろう。

 

 その証拠に、運命の出会いから1年経った今年の4月。

 

 なんと俺が勤務している家電量販店がある高度育成高等学校に彼女が入学してきたのだ!

 

 メガネで変装しているけど、彼氏である僕には簡単に君が雫ちゃんだと分かったよぉ〜?

 

 さすがにセキュリティーの厳しいこの敷地内で、マンションを探り当てる事はできないから、しばらくは今まで通りにSNSで愛のコメントをするしか出来なかった。

 

 しかし、つい最近! 

 我慢が出来なくなった彼女の方から僕に会いに来てくれたんだ!

 

 カメラが壊れたという名目だけど 僕はちゃんとわかっているよ。

 修理の際に記入する依頼書で、僕に君の連絡先と住所を伝えようと思ったんだろう?

 

 僕はその思いに応えるべく、雫ちゃんに修理依頼書を手渡したんだ。

 

 ……なのに、変な同級生に邪魔をされてしまった。

 雫ちゃんと一緒に来た男子生徒が、彼女の代わりに依頼書に記入してしまったのだ。

 

 注意しようとしたら怖い顔で問題ないと言い張る始末!

 ピンときたね! こいつは雫ちゃんのことが好きで、彼氏である俺と雫ちゃんを引きはがそうとしているんだって!

 

 俺の仕掛けている展示機に見せかけた本物のカメラまで触ろうとしやがって!

 これは日々のストレスを癒す為の僕の宝物なんだぞ!

 

 ……僕はその男子の事を警戒するように雫ちゃんにコメントに書き込んだ。

 やっぱり返事はこなかったけど、確実に僕の気持ちは伝わったはずだ。

 

 だって……今日の朝。

 雫ちゃんが別垢で俺にDMを送ってきたのだからぁぁぁっ!

 

 

 from シズク

 

 別垢でのDMごめんなさい。

 本垢だとDMができないから、あなたとの連絡用に別垢を作ったの。

 それで本題なんだけど……

 今日の夕方、あなたの職場の裏にある貸し倉庫にきてくれない?

 その中の一番手前の倉庫で待ってるから。

 ……私の気持ち、あなたに聞いて欲しいの。

 

 

 ……だってよぉ!

 

 ああ! 僕は待ってたよこの時を!

 君と結ばれるこの時を!

 

 しかもわざわざ貸し倉庫で待つなんて、雫ちゃんは積極的だなぁ。

 

 僕はその日はうきうき気分で仕事に取り組み、退勤時間になるとすぐに上がった。

 

(あ、展示機を戻すの忘れた! 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ