]世、審議に挑む。
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してくる。
「確かにその通りですな。しかし、結局怪我をしたのはCクラスの生徒だけなのです。どちらが先に手を出したのか判断がつかない以上、どちらが悪いのかを決める事は出来ない。そこでだ、Dクラスに提案がある」
「……提案?」
「そうだ。喧嘩両成敗ということで、怪我をさせた須藤は2週間の停学。石崎達は1週間の停学。これで手打ちにしないか?」
本当なら退学になってもおかしくなかったのが、1週間の停学で済むというのは大きな譲歩だ。
この提案を受け入れることも手だと思うが、堀北はそれをよしとしないようだ。
「いいえ。その和解案は受け入れられません。Dクラスとしては、須藤君の完全無罪を要求します」
悪手とも取れる堀北の発言。その発言に、生徒会長が鋭い目で睨みながら再度確認を取る。
「……ならば、Dクラスはそれを証明する手を持っているのか?」
「はい。しかし今はそれを掲示できません。なので1日だけ時間を頂けないでしょうか。明日の放課後までには、須藤君の完全無罪を証明してみせます」
「……沢田」
「! はいっ」
生徒会長はなぜか沢田に声をかけた。
「今の堀北の発言、Dクラスとしての意見に間違いないか?」
「はい。もちろんです!」
「……いいだろう。それでは、この審議は明日まで持ち越しとする」
生徒会長のこの発言で、本日の審議は終わりとなった……
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