Dクラス、トラブルが起きる。
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んと一緒に放課後に家電量販店に向かう事になった。
?? 放課後、家電量販店 ??
放課後、俺達は家電量販店にやってきた。
「佐倉さん、保証書持ってる?」
「え? ええ……」
「そっか」
「?」
そんな会話をしつつ、俺達はサービスカウンターへと向かう。
サービスカウンターには、30代くらいの男性店員が立っていた。
「いらっしゃいませ〜」
「!」
お客への挨拶をした男性店員は、佐倉さんに視線を向ける。
(……確実にじろじろ見てるな。佐倉さんが言っていたのはこの店員だな)
その証拠に、佐倉さんはまたも手を組んで震えている。
佐倉さんは何とかサービスカウンターにカメラを保証書と一緒に差し出した。
店員さんはカメラの状態を確認すると、なぜかカウンターに置かれた展示用カメラをチラッと見た。
(なんか、あのカメラ……本物のカメラのような気がする)
そして、再度カメラを確認しながらぶつぶつと呟き出した。
「ああ〜、これは電源関係だなぁ。あ。でも保証書があるから、無料で新しい物と交換できますよ!」
そう言うと、なぜかニタニタしながら一枚の紙を取り出した。
「ではこちらに、お名前と住所。そして……電話番号を記載してもらえますかぁ?」
「ひっ!」
男性店員の言い方が嫌だったのか、佐倉さんは小さく悲鳴を上げる。
「……ほらぁ! 早く書いてください?」
「……は、はい……え?」
佐倉さんが震えた手でペンを取ろうとするが、すでに俺が記入をし始めているので取るペンがなかった。
「……沢田君?」
俺が記入している事に、なぜか男性店員が文句をツケ始めた。
「ち、ちょっと! このカメラはその女の子のだろう!? だったらその子に書いて貰わないと困るヨォ!?」
「いえ、メーカー保証がありますので、購入日も購入店舗もきちんと証明されてます。……問題はないですよね?」
「……くっ、まぁいいでしょう」
書類を書き終えた俺は、気になっていた展示用カメラに手を伸ばした。
すると、男性店員は慌てて展示用カメラをカウンターの中へ移してしまった。
「て、展示用のカメラには触れないでくださいよ!」
「……すみません」
その後、俺達はさっさと家電量販店を後にしたのだった。
?? 敷地内、カフェ ?
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