Dクラス、トラブルが起きる。
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君も誘おうかと思ったけど、そうすると山内君も誘わないといけなくなる。正直、山内君に関する不信感はまだ拭い切れていなかった。普通に会話とかはするけど、大事な作戦に参加してもらうほど信用ができなかった。
「じゃあ、とりあえずは聞き込みをしまくろう! 部活後の事件だから、運動部の人達が目撃してる可能性が高いかもしれない」
「そうだな。まずは運動部から当たっていくか」
そして放課後になると、俺達は運動部の人達に聞き込みをしまくった。
しかし、2時間程聞き込みをしても、何の成果も得られなかった。
?? 2時間後、カフェ ??
2時間も聞き込みを続けた俺達は、一休みする為にカフェにやってきていた。
「……何の進展もなかったわね」
「うん……わざわざ学校を巻き込んで起こした騒動だし、Cクラスにも勝算があるとは思ってたけど……まさかここまで目撃者がいないとは」
「う〜ん。他クラスの子に達にもメールで聞いてみたんだけど、目撃者は見つからないね」
「……はぁ」
皆で落ち込んでいると、誰かから声をかけられた。
「あっ! 櫛田さん、沢田君もだ! 何で落ち込んでるの?」
「あ、一之瀬さん!」
「あ〜、実はさ……」
声をかけてきたのは一之瀬さんだった。
一之瀬さんもクラスメイト何人かと一緒にお茶をしに来たようだ。
俺は須藤君の事件について調査している事を話した。
「ふ〜ん、そうなんだ。事件の事はBクラスも聞いてたけど、私達の中に事件の事を詳しく知ってる子はいなかったよ。だから、きっとBクラスにも目撃者はいないだろうね。……神崎君はどう思う?」
「……そうだな。一応クラス全員参加のチャットで聞いてみるか」
神崎君と呼ばれたイケメン君が、学生証端末を操作し始める。どうやらチャットで聞き込みをしてくれているようだ。
しかし、綾小路君がBクラスの協力に反対しようとする。
「……待て。簡単に他クラスに頼むのは……」
「大丈夫だよ! 悪いようにはしないから! それに、沢田君には借りがあるし。これくらいは喜んで協力するって♪」
「ありがとう、一之瀬さん。……綾小路君、一之瀬さんの事は信用してもいいと思うよ?」
「……わかった。沢田がそう言うならかまわないさ」
綾小路君が受け入れてくれたので、神崎君は再度、学生証端末を操作し始めた。
数分後、神崎君が学生証端末を確認すると、すでに全員から返信があったようだ。
「……残念、やはり目撃者はいないらしい
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