Dクラス、トラブルが起きる。
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けどな……でもよ、俺の体にしがみついて動けなくしようとしてた小宮と近藤がよ、小さい声でこう言ったんだよ。『……しばらくバスケができねぇ体にしてやるよ』……ってな」
「っ!」
須藤君の言葉を聞いて、俺は無言で立ち上がった。
急に立ち上がった俺を見て、須藤君が心配そうな顔になっている。
「……ツナ?」
「……安心して、須藤君。俺が……俺が絶対、君の無実を証明してみせる」
「! ツナ……」
須藤君に顔を見せる事無く、俺は話を続ける。
「教室に帰ろう。とりあえず、授業には出ておいた方がいいよ」
「……おう、行くか」
それ以降、俺達は会話をする事もなく、視線を合わせる事もしなかった。
だって顔を見られていたら……激怒している俺の顔を見られてしまうから。
(Cクラスの奴ら、許せない。絶対に無実を証明してやる!)
?? その日の昼休み ??
昼休み。
俺は綾小路君、堀北さん、桔梗ちゃんに昼ごはんを一緒に食べようと持ちかけた。
いつもは嫌がる堀北さんも、なぜか俺の顔を見てすんなりと了承してくれた。
「ツナ君が昼ごはんに誘ってくれるのは初めてだね〜っ♪」
「うん、皆集まってくれてありがとう。実は、皆にお願いがあるんだ」
「……須藤の件か?」
綾小路君の質問に頷いて返事をする。
「俺は須藤君の無実を信じて、その証拠を探そうと思う。それを皆にも手伝ってほしい」
「うん! もちろんだよっ」
「……俺も構わないぞ」
「……」
桔梗ちゃんと綾小路君はすぐに受け入れてくれたけど、堀北さんは決めかねているようだ。
「堀北さん。この事件に屈したら、Dクラスは窮地に陥ると思わない?」
「……そうね、それはありえるわ」
「でしょ? わざと須藤君に殴らせたのなら、もし須藤君が退学にでもなれば、CクラスはもっとDクラスを狙ってくると思うんだ。だから、これを解決する事はDクラスの為にもなるはず。……どう?」
堀北さんはため息を一つ吐き、渋々頷いてくれた。
「はぁ……わかったわ。退学者が出ると評価が下がる危険性もあるものね」
「本当? ありがとう!」
こうして、俺は須藤君を助けるべく調査チームを結成した。
「あ、須藤君達は誘わないの?」
「須藤君本人が聞き込みとかしたら、脅して証言させたとか言われかねないからさ」
「そっか、確かにそうかもね!」
池
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