Dクラス、トラブルが起きる。
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……と証明するのは難しいんじゃないかしら?」
『……』
堀北さんの言葉に全員が黙り込む。
確かに堀北さんの言う通りだ。争点が暴力を振るった事であり、須藤君が手を出したのは事実な訳だから、須藤君を無実にするのは難しい。
もしできるとするのならば、Cクラスが須藤君にわざと殴られた事を完璧に証明するしかない。
……そんなことができるのかな?
「……ちっ!」
思わず俺も弱気になっていると、須藤君は舌打ちして教室から出て行ってしまった……
「須藤君!」
慌てて俺も追いかけるが、「これから授業なのに……また評価下がんじゃない」という呟きがちらほらと聞こえていた。
?? 中庭 ??
須藤君は中庭のベンチに座って項垂れていた。
「須藤君!」
「……ツナ」
声をかけると、一瞬だけ顔を上げたがすぐにまた俯いてしまった。
仕方なく、俺は須藤君の隣に腰掛けることにした。
「……」
「……」
お互いに無言でいると、須藤君から声をかけてくれた。
「……ツナ、すまねぇ。お前につまんねぇ喧嘩はすんな、って言われてたのによ」
「……何があったか、聞かせてくれないかな」
そして、須藤君は昨日の事件について話し始めた。
昨日の部活終わり、一昨日絡まれた3人の内の龍園君を除く2人に加えて、石崎というCクラスの生徒に絡まれたそうだ。
須藤君は無視して帰ろうとしたが、無理やりに特別棟に連れて行かれたらしい。そして、特別棟で3人に暴行されかけて、正当防衛で相手に暴行をしたとの事。
「……あっちから暴行しようとしてきたんだね?」
「ああ、それがな……」
「どうしたの?」
須藤君は一瞬言い淀んだが、ゆっくりと話し始めた。
「最初は一昨日みたいに煽ってきたんだよ。でもツナにも言われてたし、俺はなんとか無視しようとしたんだ。だけど、あいつらはそれが気に食わなかったのか、今度は2人が俺を抑えて、残りの石崎が俺の事を殴ろうとしてきたんだよ。それも俺の腕と足だけを狙ってだ」
「! 腕と足を狙って!?」
須藤君がコクリと頷く。
「……石崎以外の2人、小宮と近藤って言うんだけどよ。あいつらもバスケ部なんだ。日頃から俺の練習を邪魔したりしてきてたし、俺がレギュラーになったことが許せないんじゃねぇかな」
「……それが理由で、こんな事を?」
「わかんねぇ
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