暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
Dクラス、トラブルが起きる。
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
……と証明するのは難しいんじゃないかしら?」

『……』

 

 堀北さんの言葉に全員が黙り込む。

 

 確かに堀北さんの言う通りだ。争点が暴力を振るった事であり、須藤君が手を出したのは事実な訳だから、須藤君を無実にするのは難しい。

 

 もしできるとするのならば、Cクラスが須藤君にわざと殴られた事を完璧に証明するしかない。

 

 ……そんなことができるのかな?

 

「……ちっ!」

 

 思わず俺も弱気になっていると、須藤君は舌打ちして教室から出て行ってしまった……

 

「須藤君!」

 

 慌てて俺も追いかけるが、「これから授業なのに……また評価下がんじゃない」という呟きがちらほらと聞こえていた。

 

 

 ?? 中庭 ??

 

 須藤君は中庭のベンチに座って項垂れていた。

 

「須藤君!」

「……ツナ」

 

 声をかけると、一瞬だけ顔を上げたがすぐにまた俯いてしまった。

 

 仕方なく、俺は須藤君の隣に腰掛けることにした。

 

「……」

「……」

 

 お互いに無言でいると、須藤君から声をかけてくれた。

 

「……ツナ、すまねぇ。お前につまんねぇ喧嘩はすんな、って言われてたのによ」

「……何があったか、聞かせてくれないかな」

 

 そして、須藤君は昨日の事件について話し始めた。

 

 昨日の部活終わり、一昨日絡まれた3人の内の龍園君を除く2人に加えて、石崎というCクラスの生徒に絡まれたそうだ。

 

 須藤君は無視して帰ろうとしたが、無理やりに特別棟に連れて行かれたらしい。そして、特別棟で3人に暴行されかけて、正当防衛で相手に暴行をしたとの事。

 

「……あっちから暴行しようとしてきたんだね?」

「ああ、それがな……」

「どうしたの?」

 

 須藤君は一瞬言い淀んだが、ゆっくりと話し始めた。

 

「最初は一昨日みたいに煽ってきたんだよ。でもツナにも言われてたし、俺はなんとか無視しようとしたんだ。だけど、あいつらはそれが気に食わなかったのか、今度は2人が俺を抑えて、残りの石崎が俺の事を殴ろうとしてきたんだよ。それも俺の腕と足だけを狙ってだ」

「! 腕と足を狙って!?」 

 

 須藤君がコクリと頷く。

 

「……石崎以外の2人、小宮と近藤って言うんだけどよ。あいつらもバスケ部なんだ。日頃から俺の練習を邪魔したりしてきてたし、俺がレギュラーになったことが許せないんじゃねぇかな」

「……それが理由で、こんな事を?」

「わかんねぇ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ