滅神魔法と滅悪魔法
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教えたことにより滅竜魔導士はドラゴンを滅する力を手にいれた。じゃあ滅神魔法と滅悪魔法は誰が伝えた?」
「神様と悪魔?」
「じゃあ神と悪魔はなんで自分を滅する魔法を与えたんだ?」
「・・・そういうこと?」
そこまで聞いてヨザイネも理解できたのか二人の顔を交互に見る。いまだに事態を把握しきれていないリュシーだけは、取り残されていることに焦っている様子だ。
「滅神魔法は神が授けた魔法じゃないんだ」
「じゃあ誰が・・・あ!!」
そこで最後の一人もようやく事態を理解し、驚愕した。そしてその仮説が正しければ、彼の言いたいことが全て繋がるのだ。
「滅神魔法は神を敵と見なす存在・・・悪魔から与えられた魔法なんだろう」
シリルside
一対一の戦いが五ヶ所で行われている黄金の梟。そこでの戦いは各所で熱気に覆われていた。
「「アイスメイク・・・」」
氷の造形魔導士同士の戦いになっているグレイさんとリオンさん。その奥ではゲンナイとグラシアンさん、コウテツとローグさんが戦いを繰り広げており、どこも気が抜けない戦いになっているようだ。
「ウェンディちょっと胸大きくなった?」
「やめ・・・ソフィア・・・」
そんな中一組だけ戦いというか・・・何やらいかがわしい光景になっているところもある。ウェンディが放つ攻撃を全て返し魔法で跳ね返し彼女へと密着することができたソフィアは、その身体をひたすらにまさぐっている。たぶんレオンとリオンさんという男二人と一緒にここまで来たから、その鬱憤が溜まっていたのだろう。
「でも・・・ウェンディを助けに行く余裕がない・・・」
本当は今すぐにでもウェンディを助けに行きたいんだけど、それを許してくれるような相手ではない。なぜなら相手はレオンなのだから。
「氷神の怒号!!」
ギルドを壊すのではないかというほどの勢いで放たれるブレス。俺はそのブレスにあるわずかに弱い箇所を見つけ出し、そこから彼へと接近するために突進する。
「竜魔の・・・」
なんとかその場を乗り切り距離を詰めることに成功した俺は二つの魔法を解放して彼へと拳を振り抜く。
「鉄拳!!」
魔法を放った直後で隙がある敵の顔面目掛けて振り抜かれる拳。しかし彼はそれを寸でのところで倒れるようにして回避する。
「ぐっ・・・」
今の一撃が決められなかったのは大きい。思わず奥歯を噛んだ俺に、ハンドスプリングで飛び上がるように起き上がると、そのまま拳をこちらへと向ける。
「氷神・・・」
彼の得意技の一つである永久凍土。それが来ると考えた俺は後方へと飛び去ろう
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