第二幕その十二
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「格が違うわ」
「確かにそうね」
「紺と白のチームは面長で小さな目の人で三色のユニフォームの人は白髪で四角い顔の人でな」
「その人達も凄いのね」
「そうなのじゃ、しかしな」
リンキティンク王は三塁側のその堂々たる人を観てさらに言いました。
「あの監督さんの風格は違うのう」
「物凄いわね」
アン王女が観てもでした。
「何ていうかまさに人の上に立つ」
「そうした風格の人じゃな」
「ええ、野球の監督さんでなかったら」
そうでなかったらというのです。
「もうね」
「かなり凄い立場になっておるな」
「そんな人ね」
「そう思うぞ」
リンキティンク王にしてもです。
「あの人はな」
「ええ、あんな人が昔の日本にはおられたのね」
「そうじゃな」
「沢山の名選手に」
「あの様な大監督もな」
「そして今はね」
「オズの国でじゃ」
「野球をしているのね」
「起きた世界でもしておったな」
そうしたというのです。
「存分に楽しんでな」
「そうね、ではね」
「今から試合がはじまる」
「その試合をね」
「観ようぞ」
「大監督と大選手がぶつかり合う」
「その試合を観ようぞ」
笑顔でお話してでした。
皆で一塁側から試合を楽しみました、あの心地よい応援歌を他のファンの人達と歌って七回には風船をあげてです。
楽しく応援しました、スコアボードには白い電光掲示板で試合経過が刻まれていって試合が終わるとでした。
リンキティンク王はとても嬉しそうにです、こう言いました。
「いい試合であった」
「そうだね、本当に」
カエルマンも笑顔で応えます。
「満足したよ」
「うむ、では夕食じゃが」
カエルマンにカチワリを食べつつ応えます。
「何を食するか」
「お好み焼きはどうかしら」
アン王女が提案してきました。
「一緒に焼きそばやモダン焼きもね」
「いいのう、ではな」
「ええ、それじゃあね」
「お好み焼き屋さんに行こうぞ」
「そうしましょう」
「うむ、ではな」
是非にと言うのでした。
「球場を出てな」
「夜はね」
「それを食べようぞ」
「そうしましょう」
「ではそれまではな」
晩ご飯の時まではというのです。
「街を歩いてな」
「そうしてなのね」
「見物をしようぞ」
「それも楽しみね」
「そうじゃ、そうしようぞ」
いつも通り朗らかに言ってでした。
リンキティンク王は皆を連れて晩ご飯まで街を歩いて観て回りました、そのうえでお好み焼きや焼きそばを食べに行きます、ですが街を回る中である場所に入りました。
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