第二幕その九
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「今は全くなくていつもにこにこしておる」
「いいことですね」
「何でも随分怒られたそうですが」
「今はそうしたこともなくてですね」
「それで、ですね」
「幸せにですね」
「二人で漫才をする時を待っておるぞ」
そうしているというのです。
「オズの国でな、しかし今日の漫才ものう」
「物凄く面白いですね」
クッキーはマンチキンの服を着た白人の二人の若い男の人達のそれを観てリンキティンク王に応えました。
「兼ね合いも間の取り方もよくて」
「実にのう」
「何よりも笑ってもらう」
「意地でも笑わせみせるとな」
「その意気込みがありますし」
「だからのう」
その為にというのです。
「非常にな」
「面白いですね」
「うむ」
実にというのです。
「そう思うぞ」
「左様ですね」
「だからな」
それでというのです。
「今ここに来てよかったとな」
「思われていますね」
「うむ、それでお昼じゃが」
今度はこちらのお話をしました。
「ラーメンと豚まんにじゃ」
「焼き餃子に焼売ですね」
「そうじゃ」
ボボ王子に笑顔で応えました。
「これでどうじゃ」
「そしてデザートはアイスキャンデーですね」
「立って食べる豚骨ラーメンもよいが」
「韮や大蒜やキムチも入れ放題で」
「そこにな」
さらにというのです。
「あの豚まんに餃子、焼売を食べてな」
「デザートはアイスキャンデーと」
「この組み合わせでいくとじゃ」
まさにというのです。
「最高であるな」
「僕もそう思います、どれもこの街の名物で」
王子はリンキティンク王に笑顔で応えました。
「美味しいですよね」
「安定してのう」
「それでは」
「うむ、お昼はな」
「そうしたものをですね」
「食しようぞ」
笑顔で言ってでした。
リンキティンク王は漫才の後は皆を連れて赤い薄い段ボールの箱に入れられた豚まんと焼き餃子それに焼売を買ってでした。
すぐ傍の畳の席と立って食べるカウンターがあるお店に入ってです。
そこでラーメンを注文しました、そのラーメンは豚骨で。
それで、です。韮や大蒜それにキムチを入れ放題でリンキティンク王は刻まれた大蒜をラーメンにどっさりと入れてです。
そのうえで食べてです、こう言いました。
「ほっほっほ、美味しいのう」
「いや、ラーメンや豚まんもあるなんて」
ナターシャはリンキティンク王の横で豚まんを手にして食べつつ言いました。
「いいですね」
「中華料理もな」
「この街にはありますね」
「この街の美味いものの中にはな」
「中華料理もありますね」
「日本のな」
日本人がアレンジしたというのです。
「素敵な中華料理がな」
「それだね、オズの国の中国系の人が言うね」
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