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X ーthe another storyー
第二十話 外力その六

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「いいと思うわ」
「そうだな、東京もいいがな」
「旅行に行くこともね」
 こちらもというのだ。
「いいから」
「そうだな、じゃあ落ち着いたらな」
 神威はここでこう返した。
「何処か行くこともな」
「旅行ね」
「ああ、日帰りでもな」
 例えそうでもというのだ。
「行こうか」
「そうしよう」
「東京を出てな」
「それなら色々とあるな」
 封真は二人の話を聞いて言った。
「東京を出ても」
「そうか」
「横浜や横須賀もあるしな」
 そうした場所もというのだ。
「埼玉だって行ける」
「あちらにもか」
「千葉も山梨もな」
「案外多いな」
「東京からはな」
 封真はさらに話した。
「色々な場所にな」
「行けるか」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「好きな場所にだ」
「行くといいか」
「落ち着いたらな」
 戦いが終わればというのだ。
「そうすればいい」
「それじゃあな」
「二人だけでな」
 封真はさらに言った。
「色々な場所に行くこともな」
「いいな」
「俺もそう思う」
 封真にしてもというのだ。
「だからな」
「それならな」
「行ってきてくれ、お前なら安心出来る」
「小鳥を護るとか」
「そうな、だからな」
 それ故にというのだ。
「好きなところにな」
「行ってきていいか、だがそれならな」
 神威は封真の話を聞いて言った。
「お前もどうだ」
「俺もか」
「旅行に行くにしてもな」
「三人でか」
「行こうと思ったが」
「いや、二人で行けばいい」
 封真は笑って返した。
「どうせならな」
「いや、そうした時もな」
 神威はその封真に言葉を返した。
「やっぱりな」
「三人でいるべきか」
「そう思うからな」
「それがお前の考えか」
「何か今思ったけれど」
 小鳥は二人の言葉を聞いて微笑んで自分の考えを話した。
「それなら三人でピクニックにでもね」
「行くか」
「それかお弁当を作って」
 そうしてというのだ。
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