暁 〜小説投稿サイト〜
X ーthe another storyー
第二十話 外力その四

[8]前話 [2]次話
「もう連絡はついているから」
「僕の夢で」
「是非ね」
「呼ぶことですね」
「そうしてくれるわね」
「はい」
 牙暁はまた庚に答えた。
「そうさせて頂きます」
「それではね」
「そして揃えば」
「いよいよ本格的によ」
「戦いをはじめますね」
「地の龍と天の龍のね」
「そうですね、そして」
 牙暁はさらに言った。
「その戦いで」
「ええ、姉さんをよ」
 ここでも彼女のことを話すのだった。
「きっとね」
「お救いする」
「そうするわ、それで出来るだけ」
「地の龍の誰も」
「死なない様にね」
「しますね」
「折角巡り合った仲間はね」 
 そうした間柄の者同士はというのだ。
「死んで欲しくないわ」
「そうですね」
「だからよ」
 そう思う故にというのだ。
「七人共ね」
「出来るだけ生きてもらう様にですね」
「していくわ」
 こう言うのだった。
「いいわね」
「その為にもですね」
「打つ手はね」
 それはというのだ。
「まさによ」
「全てですね」
「打ってね」
 そうしてというのだ。
「ことを進めていくわ」
「それでは」
「ではまずは」
「彼のことは済んだし」
 手を打ったからだというのだ。
「後は彼が来てくれて」
「そこからですね」
「残る二人にね」
「声をかけます」
「宜しくね」
「それでは」
 牙暁も応えた、そうして今はまた動く時を待つのだった。
 封真は家でこの日も神威それに小鳥と共に夕食を摂った、そしてその後で神威がこんなことを言ったのを受けた。
「小鳥は本当に料理上手だな」
「ああ、そうだな」
 封真は彼の言葉に目を向けて微笑んで応えた。
「俺もそう思う」
「子供の頃からな」
「料理をしていてな」
「今もだな」
「毎日している」
「だからだな、昼の弁当も美味いが」
 神威も微笑んで言った。
「夕食もな」
「美味いな」
「かなりな」 
 こう封真に答えた。
「今日はハンバーグだったが」
「そちらも美味かったな」
「こうしたものを食ってな」
 そうしてというのだ。
「生きていきたいな」
「ならそうしてくれ」
 これが封真の返事だった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ