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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百七十六話
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少女は歩いていた。
少女はじっと正面を見据えていた。
少女が、左右の薬指にはめた指輪を重ねた。
「ダブルバウンド。キャスト」
リムアリーシャが指輪と血印を使い、魔法障壁を展開する。
左手の薬指には奇跡の発動体である指輪型CAD。
右の薬指には奇跡の増幅器であるフォールドリング。
右手の甲には、敬愛する想い人の真名。
「ひれふしなさい。カンヘリアの名のもとに」
歩兵と思考戦車で組まれた方陣の中心。
砂の大地を踏みしめながら、少女が告げた。
それが合図だった。
味方の銃弾が敵に飛び込んでゆく。
正確に、精密に、敵の命を刈り取ってゆく。
敵の銃弾が全て返ってゆく。
撃ったものに、返ってゆく。
数人撃ち殺した後、キルスコアが停滞し始める。
敵も、どういうわけか正確に撃ち返してくるという事に気づいたのだろう。
撃っては即座に身を隠すようになった。
だだっ広い砂漠だが、起伏が皆無な訳では無い。
岩や、小さな砂丘があるのだ。
そこを障害物として撃ってくる。
リムアリーシャ側もダブルバウンドを展開し、思考戦車とオートマトンを前面に押し出した方陣を組んでいる。
「リム。辛かったらいつでもやめていいんだからね」
銃を前方に構えつつ、フィグネリアが娘に声をかけた。
「だいじょうぶです。お母さん」
リムアリーシャが、現状を打開する魔法を呼び出す。
「お兄さん。力をかしてください」
手の甲に刻まれた力ある記号が、熱を帯びたような気がした。
「フォノンメーザー!」
リムアリーシャの真上十数メートルの位置から放たれた、量子化した音波。
砂丘や岩もろとも、敵を薙いだ。
莫大な熱量をもって、敵を絶命せしめた。
「お疲れ様。リム」
「ダブルバウンドはこのままですすみます。たぶん、残りの4個集団と戦ってももつはずです」
「ありがとう。お前は自慢の娘だよ」
リムアリーシャの方陣から数キロ離れた場所。
そこでも銃撃戦が行われていた。
思考戦車とオートマトンとエネルギーバリアでつくった鉄壁のバリケード。
その内側にいる屈強な男たちが引き金を引いては身を隠す。
「エレンちゃん大丈夫ですかね」
「心配するな。俺の娘で若の弟子だぞ。なんなら今こうしてる俺達より安全だよ」
ここにエレオノーラはいない。
「わかっちゃいるんですけど、どうも魔法ってのはねぇ」
「無駄口より指を動かせ指をぉ」
3方向から向けられる銃弾。
鉄壁のバリケードといえど、包囲された状況では絶望的だ。
いつかは弾が
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