288 ガンマンと怪獣
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から)がさらに風と地の力を強めて行く。そして怪獣に大量のダメージを与えた。そして怪獣は力が尽きたのか、倒れ、消滅した。
笹山はその場で途方に暮れていた。藤木に戻るのを拒絶させられた事で己がこの世界にいる理由を見失ってしまったのだった。
《僕はもう君を忘れるって決めたんだ。手紙にもそうあったろ?僕は『前の世界』になんて戻りたくいないんだ。戻ったってまた皆から卑怯者って呼ばれるだけだよ。それにこの世界はとても楽しいんだ。いつでもスケートができるし、笹山さんみたいに可愛い女の子もいっぱいいて僕を卑怯って言わないし、もう他に好きな子だってできたんだ!今更戻って来てなんて言われても嫌だよ・・・!!》
藤木の言葉を思い出す。藤木は元の世界に戻るのを嫌がっていた。
《僕はこの世界にいたいんだ!絶対に帰りたくないよ!》
(藤木君の決意は硬かった・・・。もう私には無理なのかな・・・?あとは山田さん達に任せて・・・。いや、山田さん達とあっても藤木君は戻って来てくれないの・・・?)
その時、持っていたボールペンのような道具から音が聞こえた。笹山は何だと思ってボールペンを手にとって近づけた。
『こちらフローレンスです。笹山かず子ちゃん、聞こえますか?』
「フローレンスさん・・・!?」
『藤木茂君とはお会いできましたようですが、拒絶されましたのですか?』
「はい、帰ってくれって頼まれました・・・」
「そうでしたか・・・。しかし、笹山かず子ちゃん、ですからと言いましてそこで諦めましてはいけませんよ。藤木茂君がどんなに拒否し続けましょうとも取り返さなくてはいけません。そしてその道具を使用しました事で山田かよ子ちゃんに藤木茂君が何処にいるのかを教える道標を作ります事ができましたのです」
「え?そうなんですか?」
「はい、山田かよ子ちゃん達はそれで先程藤木茂君を追い詰めましたのです。残念ながら逃してしまいましたがね。何処までも藤木茂君を追い続けますのです。私達もできますだけの支援をして差し上げますので頑張ってくださいね」
「フローレンスさん・・・」
フローレンスはそれ以上何も言ってこなかった。
(そう、だよね・・・)
「姚崇さん、 張説さん、私、この先も行くわ!」
「笹山かず子殿・・・」
「ああ、その通りだ!ここで諦めては何もならぬからな!」
笹山達は気を取り直し、藤木を探しに出発した。
その一方、さり、清正、長山、尾藤は三人のガンマンと交戦を続ける。
「相手がガンマンならこっちもピストルがいいかしらね!」
さりは護符でピストルを出現させた。火傷で藻掻いているガンマン三人組に発砲した。しかし、転がりながら避けられた。
「はは、お嬢ちゃん。舐めてもらっちゃ困るぜ。銃ならこっちの方が扱いがうめえんだ!」
ガンマンが反撃の銃
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