15話 Tiny Stars【駆け抜ける小さき者】
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導かれて、たくさんの人の持つ輝きがかのんたちを揺れ動かす。
「キレイデス〜!!」
「うわぁー!」
観客たちは頑張れ、頑張れと声援をあげる。
その時速人は……目をカッと開く。
「(かのん、可可……聞こえるか?)」
「「(速人くん(サン)!?)」」
「(俺は絶対にお前を見守ってやる。どんなに泥臭くたっていい。お前たちは1人じゃない。俺が必ずそばにいる???だから、歌えクーカー!!)」
かのんは????可可の手を握る。
「かのん…!」
「歌える???速人くんがいるから……1人じゃないから!」
かのんの目が輝く????
カタンッ!!
世界は光を取り戻した。
Tiny_Stars(歌:澁谷かのん・唐可可)
?????FIN?????
「あれが結ヶ丘高校の……」
クーカーのライブを傍で見ていた少女……世界的なスクールアイドルと名高い優木せつ菜。
そのライブは初めてとは思えぬ出来ぶりであった。
「どうだ?キミの弟が関わるスクールアイドルってのは。」
「イフトさん???」
現れたこのイベントの主催者 伊口イフト。
「見事としか言いようがありません。まるで前世からスクールアイドルをやっていたような才能です。」
「前世……ねぇ。」
薄らと笑うイフト。その笑顔をせつ菜は指摘し損ねる。
「さぁ、次はキミの番だろう?」
「ええ!張り切って行きますよ!!」ペカー
せつ菜がステージの方へと向かっていく……それを見届けたイフトはゆっくりと暗がりの方へと向かう。
「さて……今日は修羅場がよく起きる。」
?????※?????
「侑ちゃん!!」
倒れてしまった侑を目撃した歩夢。半狂乱になりながらそばへと駆け寄る。
「どうしちゃったの侑ちゃん!返事してよ!!ねぇねぇ!!」
「毒ですな。」
「毒……?」
変身を解除した浦野冥斗。侑の腹に刺さった小さな針を指差す。歩夢は本能的にその針を抜こうとするが、その手はすぐさま冥斗が止める。
「待て。今救急車を呼んだ。軽々に触れば侑の容体はいざ知らず、小生たちにだって危険が及ぶかもしれない。」
「チッ……クソチビが。」
「え?」
「あっ、いや……なんでもないなんでもない。」
一瞬だけドス黒い歩夢が一応年上の冥斗に毒づく。おそらく侑の容体に対して言及してしまったことに、少なからず嫉妬している。
しかし冥斗が周りをそこまで気にしない迷惑オタクの一面のためにそれは見逃された。
「一応脈はあるが、呼吸が浅い……いつ息が止まっ
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