15話 Tiny Stars【駆け抜ける小さき者】
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の大きさ、フィクショナルな話に困惑を隠せない2人。
「さぁ、その神話の1ページ目が開かれるぞ……!」
「「!?!?」」
ダークキバは天に向かって高らかに宣言した。
?????※?????
スポットライトが太陽のように暗闇を照らした。
「クーカー!!!」
「お姉ちゃんがんばれー!!」
千砂都の声援。渋谷家の応援がかのんと可可にかすかに聞こえた。
ステージは薄いピンクのリボンに彩られ、まさに初々しさと可愛さが共存した空間となった。
クーカーの2人もと頭と腰にリボンをつけた可愛いスカートがライブ衣装。今日この日のために可可が準備したのだ。
「そろそろ…はじまりマスよ。」
「うん…!」
ドクンと心臓がおかしくなる感覚に襲われる。
歌えない……そんないつも通りながらも最悪の結果が頭をぐるぐると回る。
手が震えていたかのん???だが。
「ダイジョウブ…ダイジョウブ…ダイジョウブ…!」
可可は呪文のようにその言葉を自分に言い聞かせていた。
しかしそんな最悪を想定すればするほど現実は、みるみる最悪へと近づいていく。
かのんは可可の頑張りに応えなければと思っていた。彼女が歌えるのにどうして自分だけ足を引っ張るのか。自分は何歩も遅れていると。
しかしそうではなかった???可可もまたかのんと同じだった。
「……?」
流石に千砂都をはじめとした観衆はライブ開始の遅さに少し異変を感じていた……その時。
バシュッ!
世界が再び暗転する。
おそらく何処かの電気コードが人為的なミスで切れたのだろう。流石の観客も動揺を隠せない。
その動揺はさらにクーカーに精神的な負担を強いた。2人は苦しそうに目を瞑った。
もう今にも泣いてしまいたい……ここから逃げ出してしまいたい……2人の心によぎった。
そんな2人を見て心配の感情に支配された千砂都……
その時。
ポンと千砂都の肩を叩いた男が1人。
「待たせたな……かのん、可可。」
「速人…くん?」
速人は???松明のように優しく燃える火炎剣烈火を高く掲げる。光は世界を照らす……ほんの一筋で、小さな存在だが、それでも小さな希望となった。
千砂都は速人の目的を察して……というより彼の強烈な意志が伝わったのかは知らないが、カバンからペンライトを取り出す。
観客たちの続々とペンライトは光り輝き出す。
その暖かな光に可可は目を開き、苦しそうなかのんに知らせる。
「かのん!見テ!!」
「!!」
1つの光。速人の火炎剣烈火が発する優しい光に
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