妖獣と踊れ
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ヤザンがリガ・ミリティアにいる 作:さらさらへそヘアー
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妖獣と踊れ
ミノフスキー粒子が漂い、通信機器が封じられる事の多い宇宙世紀時代…人の目による監視網や偵察はまさに軍事上の命綱だ。
また軍事が関係無くとも、民間のシャトルの航路点検等でも人の目が欠かせない。
大きなデブリがあれば報告と除去が必要だし、海賊だって時折出る。
だから月への航路…セント・ジョセフ航宙路上にも幾らかのシャトルとモビルワーカーが定期的に通るし、その時はリガ・ミリティアの偵察ゲリラも民間シャトルに成りすまして偵察をしていた。
そのリガ・ミリティアの偵察隊は、今、少々ピリついていた。
「…なぁ聞いたろ。バグレ艦隊がやられたって噂」
「聞いたよ。でも、カミオン隊がタシロ艦隊を蹴散らしたって話が昨日の今日だぜ?
ザンスカールが流した嘘に決まってるさ」
偵察の男は嫌味に笑いながら快調にシャトルを操作し続ける。
そこへ民間シャトルが発光信号を送りながら、ゆっくりと遠くを航行するのが見えた。
「おい、見ろよ。何か言ってるぜ」
「なになに………へへっ、リガ・ミリティア二武運在レ≠セってさ。俺たちも人気者になったもんだ」
「だな。この調子なら、ザンスカール打倒も目前だぜ」
「……ん?なぁおい、あの光…」
「もう見たよ」
「あのシャトルのじゃない。あっちだ」
「あ?」
「何か紅い光が―――」
彼らの言葉をその後二度と紡がれる事は無かった。
彼らにエールを送った民間シャトルもまた、二度と誰にも目撃される事はない。
――リィン…リィン…
透き通った鈴の音だけが、誰もいなくなった暗黒の航路に響く。
迫りくる妖獣の足音は誰の耳にも届かない。
モトラッド艦隊は何者にも気取られる事なく、粛々とセント・ジョセフへとひた迫っていた。
◇
それは頭痛と、頭の中に響く鈴の音から始まった。
シャクティの背におぶられるカルルが大泣きをし、ほぼ同時にシ
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