妖獣の足音
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そして、このようなミューラと話していると、いつだってだんだんとヤザンは苛立ってくるのが分かった。
恐らくミューラ・ミゲルもヤザンと長時間会話をしていると不快なのだろう。
攻撃的口調が目立ってくると悟ると、双方どちらともなく自然と会話が終わりになるよう仕向ける。
今回はミューラからである。
「ゲーブル統括、話はこれで終わりでよくて?」
「うん?…あぁ、そうだな。終わりだ」
「それじゃあ、忙しいから失礼するわね」
ミューラはそれきりV2のミノフスキー・シールドのチェックに没頭し、ヤザンのことなどいないよう扱っていた。
フン、とヤザンの鼻が鳴る。
(冷たく、お高い女…か。同じお高く留まっても、カテジナの方が可愛気がある。
…よくもまぁ、こんな女からウッソのような聞き分けの良いヤツが生まれたもんだ)
遺伝子のイタズラというヤツをヤザン・ゲーブルは感じていた。
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