獣爪は月で研がれる
[1/10]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
閲覧履歴 利用規約 FAQ 取扱説明書
ホーム
推薦一覧
マイページ
小説検索
ランキング
捜索掲示板
ログイン中
目次 小説情報 縦書き しおりを挟む お気に入り済み 評価 感想 ここすき 誤字 ゆかり 閲覧設定 固定
ヤザンがリガ・ミリティアにいる 作:さらさらへそヘアー
<< 前の話
目 次
次の話 >>
30 / 38
獣爪は月で研がれる
月の都市セント・ジョセフ・シティにはベスパの手が伸びている。
故にベスパの秘密警察や工作員も都市にはいるにはいるが、今では反ザンスカールの風潮が強くベスパ兵は肩身が狭く脅威度は低下していた。
反対に、リガ・ミリティアの艦艇が入港すると熱心なファンや報道陣が歓声と共に出迎える。
宇宙引越公社のマンデラがあらゆる手段を講じて熱心に宣伝したせいもあり、リガ・ミリティアの世間に対しての存在感と肯定感は今ではかなりのものだ。
たとえ一過性のものだとしても、民衆への人気と周知度は連邦を圧倒的に上回る。
リガ・ミリティアは今、時代の寵児であった。
そしてそれと敵対するザンスカール帝国は、ジブラルタルでの暴挙の映像の拡散もあって不人気っぷりは日に日に加速している。
ザンスカール本国は、必死にその暴挙を一指揮官タシロ派閥の暴走と喧伝しているが、マリア主義でもない多数の民衆に浸透するにはまだまだ時間が必要だった。
徐々にムーブメントになりつつあるパルチザン反ザンスカール運動。
蠢動するムバラク艦隊。
本格的に帝国と敵対し、領域を侵すフロンティア艦隊とマケドニア連合艦隊。
フロンティア艦隊が動いた事で、未だ動かぬ連邦軍へも帝国は神経質になって注視せねばならない。
タシロ・ヴァゴ司令が宰相フォンセ・カガチに責任を追求され、また麾下のタシロ艦隊が立て直しに追われ機能不全に陥っている今、無敵と謳われるズガン艦隊ですらそれらの対応で手一杯であった。
そういった出来事が連鎖してリガ・ミリティア中枢戦隊であるカミオン隊にようやく余裕が生まれた。
彼らは念願の月での補給にありつけたのである。
問題なくセント・ジョセフ・シティの港へと船を着け、半分を艦に残し、そして降りることを許された者達はいくつかの小チームに分かれて別行動をとり、オイ・ニュング達はホラズムの作戦会議室へ。
ヤザン達パイロット組及びメカニック組は格納庫へ。
そしてウッソを除く子供達は、一部大人スタッフ達と一緒にセント・ジョセフで自由行動だ。
「久しぶりね、ヤザン。
懐かしい人達も多いけど、初めましての人も結構いるようね。
ようこそテクネチウムへ。ここがリガ・ミリティア最大の拠点、ホラズムよ」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ