ラビアンローズでの獣の夜
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ドック艦、ラビアンローズWとそのスタッフ達。
ラビアンローズ級といえばアナハイム・エレクトロニクスを象徴する艦として有名で、
これは「リガ・ミリティアのバックにいる存在の一つにアナハイムがいます」と
宣伝しているようなものだが敗戦直後の今はザンスカールもそんな事に気が回らない…。
少なくともアナハイム本社はそう判断して手助けをしてくれるらしい。
リーンホース以外にもバグレ艦隊の殆どの艦が修理が必要で、
リーンホースは実質リガ・ミリティア軍の総旗艦的な艦であるから優先して貰えるらしいが、
ラビアンローズの修理は順番待ちの満員御礼、千客万来、商売繁盛…といった所。
またカイラスギリーの修復にもこのラビアンローズは活躍してもらう予定でもある。
「いやぁザンスカールのスクイード…良い船ですね。
ただクリーニングが大変でしたよ。トイレのタンクまで溢れかえって…おっと失礼」
修理と清掃の間、ラビアンローズの食堂を借りて食事中だったリガ・ミリティアのスタッフに、
アナハイム職員がそう漏らして嫌な顔をされたりしたりという小出来事もあったが
2〜3日でリーンホースの転生≠ヘ完了したのだった。
そしてその数日の間、ラビアンローズの別ブロックではやはり小出来事があった。
それは居住区画での事。
――
―
オデロ率いる子供組…ウッソ、シャクティ、ウォレン、クランスキー姉妹、
それにマサリク兄弟の弟の方…カレル達は皆で食堂での夕食を終えて引き上げる途中だ。
この一行にスージィとクロノクルがいないのは、
「いつもシャクティはカルルの世話で大変だから、たまにはさ!
ウッソとのんびりお食事しておいでよ〜」
「そうそう。姉さんは艦内の炊事洗濯掃除に大忙しで、
下手したらパイロット以上に忙しいんだから息抜きは大事なんだ。
義兄さんとデートしてきなって!」
そういう事があって、スージィとクロノクルの精神年齢同程度コンビは
ハロとフランダースと一緒に自室でカルルの世話をしている筈だ。
(母さんの事もあんなに聞けたし…結局シュラク隊のおねえさん達も皆無事だったし…
なんだか、事がうまく運びすぎるってちょっと怖いな。
…でも、それもきっとヤザンさんが体を張ってくれているお陰なんだ。
あの人がいなければ、今回の戦いでもペギーさんとマヘリアさんは危なかった。
僕もヤザンさんみたいに、皆を守れる強い人になりたい…
そう思うのは、やはり僕が男って事なんだろうか)
今回の
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