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ヤザン・リガミリティア
宇宙の魔獣・カイラスギリー その5
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ヤザンがリガ・ミリティアにいる   作:さらさらへそヘアー

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宇宙の魔獣・カイラスギリー その5

2機のMSがリーンホースへと着艦し、

ゲートが閉まるとほぼ同時にストライカー・イーグルは駆け出した。

クッフ・サロモンや他の整備士達もそれに続く。

コクピットをブロックごとスライドさせ、

ヴィクトリーのキャノピーから顔を出したウッソが大声で先頭の男へ声をかけた。

 

「ご苦労さまです、ストライカーさん!補給頼みます!

なるべく急いで下さい!ヤザンさんが、隊長が一人で戦ってるんです!」

 

普段は無口のストライカーだがこういう時まで無口ではない。

 

「隊長が一人で!?わかった!特急でやってやる!

シャッコーも補給だけで良いんだな!?」

 

たった今ヴィクトリーの隣で設備に脚を固定し、

ハンガーデッキに身を預けたイエロー・オレンジのMSにもストライカーは大声で聞くと、

そのパイロットはコクピットから身を乗り出して怒鳴るような音量で返してくる。

 

「そうよ!こっちも急いで!!」

 

「わかった、クッフをいかせる!」

 

怒りの感情が見え隠れするがそれを必死に噛み殺している…

少女の態度はそういうものに見えた。

ストライカーはサムズアップを作ってからクッフの肩を軽く押して急かすと、

押された年下の同僚はいつもひょうきんさを滲ませる軽薄な顔を

まずいものを見た≠ニでも言うようなしかめっ面にしている。

 

「お嬢様はちょいとご機嫌ナナメのごようすで…」

 

「隊長に怒られたんじゃないか?ま、いいじゃないか。

大分、大人な態度を勉強できているよ。

隊長は俺達整備士メカマンを大事にしてくれるから、ルース嬢ちゃんも真似てんだろう」

 

「もっと隊長を真似てほしいなぁ…」

 

「あれでも先月までMSに乗ったことのないご令嬢だったんだ。大したもんだと思うがね。

俺達も負けてられんぞ…あんな若い娘が頑張ってるんだ。ほら行って来い」

 

「はいよ」といかにも気怠げな声で生返事を返すクッフだが、

整備の腕はストライカーに次ぐモノを持っているしやる事はちゃんとやる男だ。

そそくさとシャッコーに取り掛かったが、

近づくなり一目でシャッコ
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