宇宙の魔獣・カイラスギリー その4
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ヤザンがリガ・ミリティアにいる 作:さらさらへそヘアー
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宇宙の魔獣・カイラスギリー その4
タシロ艦隊は、リガ・ミリティアのマイクロウェーブ作戦から何とか立ち直っていた。
しかし立ち直るまでの間に艦隊は深刻な被害を受けてしまい、
既にリガ・ミリティアと同等近くにまでその数を撃ち減らされていた。
これでは全くリガ・ミリティアの作戦通りだ。
「艦隊戦で押し込まれているだと…?このタシロ艦隊がか?」
タシロ・ヴァゴは司令席で臍を噛む。
常に無数に瞬く鮮烈な爆光が、明らかにこちら側で輝く事の方が多いというのは、
つまりそれだけ味方陣営で爆発が多く起きている事だ。
味方の被害が大きいという事だ。
タシロはまた眼輪筋をひくつかせながらクルーへ問う。
「…コンティオ戦隊はどうなっている」
艦橋クルーの一人が一瞬言葉に詰まって答えた。
「ミノフスキー濃度が濃く状況が掴めません。
ピピニーデン大尉からは何の信号弾も出ておらず――…あっ、今、信号弾を確認!
これは…コンティオ戦隊のルペ・シノ中尉からです!」
「続けろ」
待ちきれず、タシロは部下へ言葉を促した。
願わくばこの戦況を好転させてくれる内容であることを祈って。
「……わ、我、敗北セリ…です!」
「っ!」
しかし期待は裏切られ、タシロの拳が強く握られて…そして震えた。
このまま戦っているだけでは押し切られるのは時間の問題。
タシロも大佐まで登り詰め艦隊司令等やっている男だからそういう戦術眼はある。
幸いなのは、まだリガ・ミリティアの艦隊とMS隊がこちらの本隊まで距離があるという事で、
本隊とは即ち、カイラスギリーと接続されているスクイード1この艦の事である。
そう思えばタシロの決断は早い。
「…カイラスギリーを射撃準備に入らせろ」
静かに、しかし確かな口調でタシロは皆に告げると
クルー達は皆一様にギョッとした目で司令大佐を見た。
その中の一人が控え目に異論を唱える。
「しかし大佐、カイラスギリーは建造率90%を超えるとはいえまだ未完成です」
「もう撃てるのだろう?」
「ですが
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