宇宙の魔獣・カイラスギリー その2
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々し気に言って、ガンイージがビームサーベルを振るうもそれは空を切る。
頭部バルカンで追撃をかますも、
数発は当たったが爪≠ヘチョロチョロと動いて直撃を避けていた。
「…これは…!」
戦場を素早く見渡すジュンコ。その脳裏にヒヤリとしたものが走っていた。
シュラク隊を遠巻きに囲む躑躅つつじ色の新型達とは別に、
同じ躑躅色の無数の爪£Bが乱舞しているのだ。
ペギーが舌を鳴らす。
「囲まれたのか…」
ガンイージの熱源センサーが真っ赤になってアラートを連発する。
四方からメガ粒子砲の嵐がシュラク隊に撃ち込まれた。
「ああ!?」
ペギーのガンイージの腕が消し飛ぶ。
胴にもビームが迫るが、コニーは歯を食いしばってスラスターを全開にし
ガンイージの胴をひねれば、無茶な機動でガンイージは何とかそいつを躱してくれた。
しかし、急にガンイージの挙動が止まる。いや、止められたようだった。
「脚が!く、くそ!」
爪≠ェ脚に噛み付いてペギー機を引っ張る。
「こんなものっ」と焦りが浮かぶ声色で、爪を引っ張りつつ無理矢理にブースト。
質量と推力の違いで当然ガンイージが引っ張り合いには勝つが、
爪の反対方向に加速する為に動きの予測はされ易い。
巧みに爪=cショットクローを操るルペ・シノはほくそ笑む。
「もらったよ」
ペギーのガンイージに狙い澄ましていたルペ・シノのコンティオ。
その胸部メガ粒子砲が雄叫びを上げる。
強烈な粒子光を放ってペギーのガンイージに突き進む熱線が、
まるでスローモーのように他のシュラク隊には見えていた。
「ペギー!」
その時最も近くにいたマヘリアが叫びながら、ペギー機のバックパックを己から撃ち抜く。
爆発がペギーのガンイージを吹き飛ばす。
コクピットを狙っていたルペ・シノのメガ粒子は、
ペギー機の下半身を消滅させる事には成功したが、
食いついていた爪≠ワでが共に消し飛んでしまった。
かなり際どい助け方だ。死んでいる確率も高く、生きていても相当の負傷は追うだろう。
戦力は削れたが己の手で殺し切ることが出来なかったルペ・シノは唇を薄く噛む。
「仲間を撃つ事で助けた…咄嗟にそこまで出来るか!やるねぇ!」
乱回転して飛んでいったガンイージの上半身を捨て置いて、
しかし、とルペ・シノは尚も不敵に微笑んだ。
「このコンティオのショットクローは2基あるんだよ!」
もう1基のショットクロー
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