宇宙の魔獣・カイラスギリー その2
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方ではヤザン隊長のアビゴルだけ……敵ということ!)
「敵だ、撃ちな!」
ジュンコが言えば、ペギーもマヘリアも迷いなくフェダーインライフルを構えた。
そして躊躇わずにトリガーを引き斉射。
通常のビームライフルよりも強力で弾速も速く、
貫通力ならビームバズーカを超えるフェダーインライフル。
今ではリガ・ミリティアのMSが多く装備しており、
フェダーインライフルを装備すればジェムズガンの小隊でさえ
ザンスカールMSと良い戦いが出来るほどだった。距離を詰められなければ、の話であるが。
シュラク隊の放ったフェダーインライフルの長距離攻撃。
斉射すれば戦艦の主砲をゆうに超えるパワーとなって迫りくる光点を貫かんとする。
しかし光点は、メガ粒子の光が迫る寸前に離散して、
7つのスラスター光となって更に速度を上げてこちらへと迫った。
「7機!?」
「あいつら新型だよ!」
ペギーとマヘリアが忌々しいという口ぶりでそう言った。
言いつつライフルで予測射撃を敢行しているが尽く外されるが、
急に散開されれば凄腕パイロット集団でもそう簡単に当てられないものだ。
特に、的が今までの敵よりも速ければ。
シュラク隊の中で最も百舌鳥に相応しいと評されヤザン的な獣のセンスに秀でるヘレンは、
その7つの機影の、複雑且つ連動した有機的機動を見て眉を歪め吐くように言う。
「ジュンコ達の狙撃を避ける…良い動き。エース隊だね、不足はないよ!」
ヘレンのガンイージがいきなりフルスロットルで飛び出し、
敵新型に競うようにランダムで鋭い軌道で距離を詰めていった。
「ヘレン、お・調・子・に乗るんじゃない!相手のペースに嵌るな!」
コクピットでジュンコが大声を上げるも、当然このミノフスキー濃度ではそれは独り言だ。
ヘレン機は通常のライフルを連射しながら、戦隊のうちの1機を狙っているようだった。
それが付き合いの長いジュンコには分かる。
ジュンコは絞ったフェダーインライフルで連射しつつ他の新型を牽制し、
ヘレンが1対1で標的とやり合えるようにしてやりたかったが、しかしそう上手くはいかない。
ガンイージに引き金を引かせようとしたその時だった。
「っ!?なに!?」
突然横から現れた巨大な爪≠ノフェダーインライフルが噛みつかれた。
「こいつ!」
叫んで、ジュンコは半ば反射的にサーベルの柄発振機を握りしめたが、
だがその瞬間に爪≠焜rームの牙で砲身を引き裂いていた。
「この!」と忌
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