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ヤザン・リガミリティア
誰が為に獣達は笑う
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て貰いたかったんだろ?だからしてやっている」

 

「こんなの、っ、ふ…ぅ…頼んでいないわ…!」

 

金色の睫毛は伏せ気味になっていたが、それでもカテジナは強く男を睨んだ。

離れようと男の胸板を両手で強く押してもいた。

しかしそれは今一歩、本気の嫌悪が足りないで野獣の網から逃れきれないでいるのだ。

 

「あっ!ちょっと!?」

 

ヤザンの無骨な手がノーマルスーツのマグネットファスナーを乱雑に下ろすと、

カテジナの、思ったより着痩せする豊かな乳房が薄着のインナー越しに野獣に弄られる。

慌ててカテジナは男の手を掴んだが、やはり止めきれないのは腕力が足りないせいか、

それとも別の理由かは彼女には分からない。

だがニヤリと笑っている男にはその理由が分かっているらしかった。

 

「う、ぁ…や、やめ、て…!…っ」

 

突起を摘まれて乙女の背が跳ねた。

野獣の侵略は乳房より更に下へ伸びてくる。

白い肌を滑り、慎ましい臍を一周りし、数度その窪みを楽しまれて更に下へ。

カテジナはうわ言のように「やめて」と呟くが、頬は蒸気して熱い吐息が唇からこぼれた。

 

「…これ以上は、だめ」

 

必死に鋭い目を作って、鼻と鼻がくっつきそうな程に近い距離にいる男を睨む。

目はやや潤んで、淡麗な顔を赤くし汗で湿らせた様ではあまり説得力もないが、

少女は何とか野獣に意地を見せようとそう足掻いてやった。

 

「これ以上ってのはどんなだ?ンン?」

 

ヤザンは余裕たっぷりに、やはりからかうように悪辣に笑う。

この自信たっぷりな所を崩してやりたいと少女は思い、

しかしこの不敵な野性味に乙女の魂と無垢な肉体は絡め取られてもいた。

 

「っ、あぁ」

 

カテジナの顎が仰け反り背が反る。

彼女は初めて女の場所を男に弄もてあそばれていた。

熱を持ち、潤ったそこを男のごつごつとした指でまさぐられ、

開いた唇を男の口で塞がれた。

口内まで獣に跋扈される。

彼女の強固な意地が砕け散って霧散し、

白い波に呑まれそうになったその時、ヤザンは彼女を解放してやった。

小さなあえぎ声を漏らしながらカテジナは男の目を見ていた。

凶悪なその目からカテジナは目が離せない。

見惚れていた次の瞬間、獣が笑った。今度の笑いは豪放磊落なものであった。

 

「ははは!上も下も縮こまっとらんようだなァ!

やはり貴様は大した肝っ玉だぜ、カテジナ。

初出撃前にこんだけ盛れりゃ上出来だ」

 

「なっ…!」

 

カテジナは桃色の靄に霞
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