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ヤザン・リガミリティア
誰が為に獣達は笑う
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引く奴と、

敵を殺したいから引き金を引く奴だ。

戦場にはこの二種類しかいない。

そして大部分が前者だが…俺はもちろん後者だ。

俺のような奴は決まって引き金を引く時、こういう顔をする」

 

そしてヤザンは己の片頬を釣り上げて見せた。

彼は笑っていた。

 

「シミュレーターでもそうなるのさ。実戦を想像して、同じ顔が出てくる。

カテジナ…お前、トリガーを引く時笑っていたぜ」

 

「私が…笑っていた?」

 

まるで自分が人殺しに快楽を覚える精神破綻者だと宣告されたようで、

その言葉は少女にとって大きなショックだった。

 

「あの顔は好きな顔だ。今のお前の匂いは嫌いじゃない」

 

だが、この男が続けてこう言うものだから少女のショックはまた違う毛色を帯び始める。

カテジナの顔はまた鋭く歪んだが、一方で鼻っ柱も頬も紅潮していた。

 

「な、何よ私の匂いが好きって…!そんな変態みたいなフェティシズムやめなさい!」

 

少女の言葉に今度はヤザンの眉が歪んだ。

そういうつもりで言ったわけでは無かったのだが、と男は口の中で笑った。

 

「別にいいだろう。匂いってのは本能だからな。

男と女ならそれを気にするのは当然だって事だ」

 

そしてこれ幸いにヤザンはいつものカテジナ虐めからかい癖が首をもたげてきていた。

案の定、カテジナの反応は素直で苛烈で面白い。

 

「お前の匂いを嗅いでいると滾ってくるンだよ」

 

目の前に立っている少女の手首を掴んで、座している己へ強く引き寄せる。

「あっ」と声を漏らしながらカテジナがヤザンと対面するように密着して座ってしまった。

カテジナの首筋に鼻を埋め、わざと大きな鼻息で深呼吸をしてやる。

カァっと少女の首まで赤くなって、冷や汗だか脂汗だか分からぬ汗でジトリと湿る。

カテジナの心臓は高鳴って体温が急激に上がっている証拠が、

しっかりと男に味わられてしまう。

 

「なっ、なにして…!――んっ」

 

しかも向き合い密着してしまった股間部も問題だった。

ヤザンの男のモノの丘陵が、少女の無垢な園を圧迫していたからだ。

そのでっぱりに自分の女の場所を押され、

思わずカテジナは変な声が漏れて咄嗟に口を閉じる。

 

「ははっ!貴様も滾っとるようだなァ!」

 

ノーマルスーツの上からカテジナの双丘を無遠慮に掴み揉み解す。

少女の口から隠しきれぬ女の声が漏れた。

 

「ちょ、っと…!なに、してるのよ!っ、んっ…!」

 

「貴様、緊張を解し
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