死にゆく獣達は守るべき女達に
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。
シートとスーツに仕組まれている磁力がベルト無しにパイロットをしっかりと座席に固定して、
そしてリニアシートの基部が衝撃を吸い取ってくれる。
グリプス戦役時代からあったその技術がより昇華されている現在では、
見ての通り女子供で耐えられる程耐G制御が成されているのだが
二人乗りという変則的事態ではGの掛かり方も大分話が変わってくる。
一人でガンイージを乗り回している時以上のGがケイトの体に掛かって、
より強力にヤザンの体へと乙女の体を密着させていた。
ケイトの顔は赤い。
「フライパンめ…良い動きをしているな…!ン?シャッター頭も来たか!」
チラリとヤザンを後眼で見れば、まるで意に介さず戦闘を行っている。
だが、ヤザンとていつも以上のGを受けているはずだったが、
この男はもっとMSがチャチな耐G性能の頃にもっと無茶な機動をしていた男だ。
寧ろこの圧迫感は懐かしいとすら考えていた。
(お、女を膝に乗せて…まったく気にせず戦えちゃうんだ…)
さすがはヤザンだと思う反面、少しは意識してもいいではないかとケイトは思う。
「んっ…」
またシャッコーが急制動を掛けてケイトの体が男の体に吸い付く。
ヤザンは変わらず戦い続けているが、ケイトには色々と問題が持ち上がっている。
いや、持ち上がったというより最初からそうだったのだが、
今、ケイトははっきりとその問題を認識してしまっていた。
(…ま、まぁ…戦闘中だし、ね。…戦っている男が興奮するの…仕方ない、けどさ)
ヤザンの、戦いの興奮で猛っている男の証が乙女の柔らかな双丘の谷に食い込んでいる。
男の証に合わせて変形し深くクレバスに押し込まれたケイトのパイロットスーツが、
はっきりとした亀裂を作って女の丸みを持つ丘を際立たせる。
「っ…ふ、…ぅ…」
シャッコーがヤザンの手綱に従って戦場を舞う度、
男そのものがパイロットスーツを食い破って
今にも自分の女の部分を貫いてくるのではないか。
まるでそう思わせられる程に食い込んでくる。
戦闘で興奮するのは何も男だけではない。
女とて同じだ。
試合直前の女アスリートが胸の先を屹立させる事があるように、
生き物として当然の反応がケイトにもある。
しかもケイトは今さっき死にかけて、種の保存の本能とも言うべきモノが活発化していた。
(これ…っ)
おかしな高揚が奥で疼いている。
先の戦闘でノーマルスーツのトイレパックは水気を帯びていた
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