ジブラルタルで踊る獣達
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死ぬことになるなぁ」
「わ、我々を攻撃すればシャトルの操作もマスドライバー使用の注意点も…
全て君達が自分でゼロから学ばねばならんのだぞ。
年季の入ったマスドライバーの使用は細心の注意が必要だ。素人には使いこなせん」
「そうだな…それは困る。
君達が死ぬと我々が自分で色々とせねばならんから…面倒臭い。
だから素直に動いてくれないか、マンデラ…大切な部下達の命の為にも」
デプレが、背後のゾロを見ながら指を鳴らす。
するとゾロがビームライフルを公社の施設の一つに向ける。
ゾロのライフルの銃口に、縮退したミノフスキー粒子が収束して淡い光を漏らし始めていた。
マンデラは慌てた。
「や、やめろ!そんな事をすればもう後戻りはできんぞ!
私は君達ベスパの!ザンスカールの為も思って言っているのが分からんのか!」
「交渉において、あなた達を思って言う≠ヘ常套文句だな…。
私達が悪役になってしまう心配は無用だよ、マンデラ・スーン。
…………もうなっているのだからな。
やれ!!」
「ッ!よせッ!!」
光が放たれた。
公社のビルの一つにその光が突き刺さり、そして猛烈な爆発がビルを消し飛ばす。
轟音が響き、炎が吹き荒れ、煙がどこまでも広がっていった。
マンデラも、秘書も、公社の全ての職員がその光景を唖然と眺めていた。
そのビルに詰めていた職員500名近く…、
一瞬で人命が500消し飛んで遺体さえも残らず死んでしまった。
絶対中立を謳った宇宙引越公社の職員が、である。
誰もが本気でやるとは思っていなかった。
それをやる事は、宇宙移民への冒涜であり
多大な犠牲の元に締結された南極条約を足蹴にすることだったからだ。
その光景を眺めるデプレの表情は狂喜的なものが滲み溢れて隠せていない。
後にはもう退けぬという絶望感と同時に、彼の心の中には
かつてジオンでさえ手を出さなかった聖域を汚してやった≠ニいう
背徳の快感が確かに渦巻いていた。
絶大なる勢力を誇った往時の地球連邦と、それに対等に戦ったあのジオン公国ですら
手を出さなかった宇宙引越公社のマスドライバーを、今デプレは恫喝し蹂躙している。
デプレの開いた口から飛び出た声は興奮と快感に震え、瞳は歪んだ歓びで弧を描いていた。
「我々の本気を分かって貰えただろうか、マンデラ・スーン。
お前の頑固さが君の職員何百人かの命を消してしまったぞ?
だから我々は時間が惜しいと言ったのだ………。
理解したのなら今すぐにッ!シャトルをフル稼働させ
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